コラム
2025.01.16
これで安心!家族葬にかかる費用とトラブル回避術
これで安心!家族葬にかかる費用とトラブル回避術
家族葬とは何か?基本を知ろう
家族葬の定義と特徴
家族葬とは、故人の家族や親しい人を中心に行う小規模な葬儀のことを指します。参列者は一般的に1名から30名程度で、その範囲や形式に明確な定義はありません。一般的な葬儀とは異なり、接待の準備や対応の負担が軽減され、静かに故人を偲ぶ時間を確保できることが特徴です。また、僧侶を招いて宗教的儀式を行うことがほとんどです。
一般葬との違いとは
家族葬は一般葬と比較して、参列者の範囲が限定されている点が大きな違いです。一般葬は親族だけでなく、友人や仕事関係者など幅広い人々が参列することを前提としています。一方、家族葬は基本的に家族や親しい友人に限定されるため、規模が小さいのが特徴です。また、一般葬では社会的な繋がりを意識した形式や儀礼が重要視されますが、家族葬では故人との私的な時間を重視する傾向があります。
家族葬を選ぶメリットとデメリット
家族葬のメリットとしては、故人を近しい人々と静かに見送りたいという希望を叶えることができる点が挙げられます。また、参列者が少ないため、葬儀にかかる費用を抑えられる可能性が高い点もメリットの一つです。しかし、デメリットとしては、後日葬儀に参列できなかった方から「なぜ呼んでくれなかったのか」といった感情を抱かれることがあるため、事前に説明や配慮が必要になる場合があります。
家族葬の規模と参列者の範囲
家族葬の規模は小さく、参列者は一般的に家族や親しい知人に限定されます。人数は5~30名ほどが目安であり、葬儀の形式や参列者は事前に決めることが重要です。参加者を限定することで、故人を偲ぶ時間を落ち着いて持つことができますが、参列の範囲を巡ってトラブルが起こらないよう、あらかじめ家族間で話し合いをしておくことをおすすめします。
家族葬の費用の内訳と目安
家族葬にかかる主な費用の項目
家族葬にかかる費用は、主に「基本費用」「飲食や返礼品費用」「オプション費用」に分けられます。基本費用には葬儀に必要な祭壇や棺、遺影写真、会場使用料、火葬費用などが含まれます。また、参列者に提供する飲食物や香典返しの返礼品費用も見逃せません。さらに、オプションとして生花や装飾の追加、遺品整理といった項目が加わることがあります。これらすべてを考慮し、家族葬の費用は全国平均で約110万円とされています。
費用が高くなる要因と抑えるポイント
家族葬の費用が高くなる要因として、葬儀の規模やオプションの選択が挙げられます。例えば、大きな祭壇や豪華な演出を選ぶと費用が増加する傾向にあります。また、会場の場所や火葬場までの移動距離次第で費用が変動することもあります。費用を抑えるには、事前に必要な項目を整理し、シンプルなプランを選ぶことがポイントです。さらに、オプションの内容や個別追加料金について事前に葬儀社に確認し、不要なサービスを省く工夫をすることで支出を抑えることができます。
地域や葬儀社による費用の違い
家族葬の費用は地域や葬儀社によっても差があります。都市部と地方の間では火葬料や会場使用料の相場が異なるため、同じプランでも費用に開きが出ることがあります。例えば、都市部では火葬料が高めに設定されるケースが多い一方、地方では比較的リーズナブルな料金設定となっている場合が一般的です。また、葬儀社ごとに提供するプランやサービス内容が異なるため、費用に影響を与える要因になります。複数の葬儀社に見積もりを依頼し、費用の比較を行うとよいでしょう。
オプション費用と追加料金の注意点
家族葬を行う際、オプション費用や追加料金にも注意が必要です。例えば、遺影写真のサイズ変更、生花の装飾追加、送迎サービスの利用など、基本プランには含まれないサービスを選択すると費用が上乗せされます。また、プラン外の希望が発生した際に発生する追加料金についても、事前に確認しておくことが重要です。特に、契約段階で見積もりに含まれていない細かな項目が後から加算されるケースもあるため、葬儀社との契約時に詳細な説明を受けることがおすすめです。
家族葬の準備と流れ
家族葬を執り行うまでの流れ解説
家族葬を執り行うには、いくつかの基本的なステップを踏む必要があります。まず、ご逝去後にご遺体の搬送を依頼し、喪主を決定します。そして、死亡診断書が必要となるため、医師による発行を受けます。その後、葬儀の日時や場所を決め、葬儀社と家族葬の内容を相談しながら進めます。また、参列者となる家族や親しい友人への連絡も欠かせません。これらの手順をスムーズに行うことで、家族葬の準備を円滑に整えることが可能です。
必要な手続きと事前準備
家族葬のために必要な手続きには、役所への死亡届の提出が含まれます。また、ご遺体の安置場所や火葬場の予約、宗教者の手配なども進める必要があります。さらに、年金受給停止手続きや銀行口座の凍結解除、不動産や相続に関する諸手続きなどにも対応する必要があります。葬儀中の進行に集中するためにも、これらの手続きは事前に詳細を確認し、漏れなく進めましょう。事前に必要な書類や情報をリストアップしておくと、混乱を防ぐことができます。
依頼される葬儀社によって家族で行うこと、葬儀社にお願い出来ることがわかれてきます事前に確認しておくとよいでしょう。
儀式の内容と進め方
家族葬における儀式は、通常の一般葬と同様に通夜と告別式が行われることが多いです。ただし、参列者が限定されるため、故人を偲ぶ一人ひとりの時間を大切にできる点が特徴的です。儀式内容は家族の意向に合わせて自由にアレンジ可能であり、宗教的儀式を省略したり、献花のみを行う形もあります。また、参列者の人数を考慮し、儀式の進行時間や規模を適切に調整することもポイントです。葬儀社と相談しながら進めることで、スムーズな進行が期待できます。
納得できる葬儀社選びのポイント
家族葬を成功させるためには、信頼できる葬儀社を選ぶことが重要です。葬儀費用やプラン内容を事前に確認し、見積りの明確性を重視してください。費用が明示されていない場合、追加料金のトラブルになることもあるため注意が必要です。また、スタッフの対応や過去の口コミを参考にすることで、より納得のいく選択が可能です。さらに、家族葬専門のプランを持つ葬儀社を選ぶことで、家族に寄り添ったサービスを受けることができます。
家族葬でのトラブルを防ぐコツ
家族間での事前の話し合いが重要
家族葬を成功させるためには、事前の家族間での話し合いが欠かせません。故人の意思を尊重したいという思いはもちろん、葬儀の形式や費用分担についても全員で共有することが大切です。「誰を呼ぶか」「宗教的な儀式を含めるか」といった具体的な内容を、できるだけ早い段階で話し合いましょう。また、トラブルを避けるために、全員が合意した内容については記録やメモに残しておくと安心です。
葬儀社との契約で確認すべきこと
葬儀社と契約を結ぶ際には、内容の詳細と費用の内訳をしっかりと確認することが重要です。パッケージ料金に含まれるサービスと含まれないサービスを明確にし、追加料金の発生条件も把握しておきましょう。特に家族葬では簡素な形式を希望される方が多いですが、オプションが次々と加算され、最終的な費用が予算を超えることがあります。そのため、不明点がある場合は躊躇せずに質問し、必要であれば文書にて確認することをお勧めします。
葬儀中・後のよくあるトラブル事例
家族葬の規模が小さいからといって、トラブルが起きないわけではありません。例えば、事前に参加者を限定しているにも関わらず、連絡を受けていない親族や知人が突然参列するというケースがあります。また、葬儀後には香典返しの手配や精算をめぐるトラブル、さらには相続手続きに関連して家族間で意見が食い違うこともあります。これらのトラブルを未然に防ぐためには、事前の説明や確認が重要です。
予算オーバーを防ぐためのアドバイス
家族葬にかかる費用は、一般的に小規模な葬儀として設定されていますが、選び方によっては予算オーバーになる可能性もあります。費用を抑えるポイントとしては、まずは必要なサービスをしっかり見極めることです。また、装飾や祭壇の規模をシンプルにすることや、不要なオプションを省くなども有効な方法です。そして、地域や葬儀社によって費用が異なるため、複数の葬儀社に見積もりを依頼し比較することをお勧めします。余裕を持った準備が結果的には家族全体の負担を軽減します。
執筆者 監修者
執筆者:畑尾一心
創業昭和30年 熊本県儀式共済株式会社
ハタオ葬儀社 3代目 代表取締役社長
1972年、熊本で50年余年続く葬儀店に生まれる。
葬祭業に従事して30年
現在、年間約400件を超えるご葬儀、ご相談に携わっています。
NPO法人全国葬送支援協議会熊本中央本部 代表
厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査 1級葬祭ディレクター
一般社団法人 終活カウンセラー協会 終活カウンセラー
創業者、会長の想いを引き継ぎながら
日本独自の葬送文化の意味を現代の意味を感じて頂き
後悔の無いお葬式を大切に葬儀の仕事に取り組んでいます。
趣味は、散歩。近所はもちろん、知らない街をあることで
その地域に住む人たちとのコミュニケーションを楽しんでいます。
監修者 畑尾義興
創業 昭和30年 熊本県儀式共済株式会社
ハタオ葬儀社 会長
昭和30年より、熊本の地で先代畑尾義人により創業されたハタオ葬儀社を引継ぎ約40年、創業者の思いである「誰もが誇りと思えるお葬式」を基に経営を引き継ぎ。自身の葬儀の体験から家族の思いがかよい、心と費用の負担を軽くするお手伝いを大切に、地元の感謝の思いを込めて葬儀の仕事一筋に取り組んできました。趣味は釣り、囲碁。熊本の自然と友人との時間を楽しんでいます。
葬儀場の詳細を見る
公営斎場もご利用になれます
【公営斎場】熊本市斎場
住 所
〒861-8031 熊本県熊本市東区戸島町796
アクセス
熊本市役所から車で、約35分
【公営斎場】菊池火葬場
住 所
〒861-1315 熊本県菊池市木柑子1318
アクセス
阿蘇高原線 三里木駅からタクシー24分
【公営斎場】大津火葬場
住 所
〒869-1233 熊本県菊池郡大津町大字大津110
アクセス
豊肥本線「肥後大津駅」からタクシーで5分