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2026.03.02
熊本での葬儀までに家族が準備すること:決めること・後回しでいいこと一覧 ⑨
① はじめに
静かな季節の移ろいの中で、景色が少しずつ色を変えるように、
悲しみもまた、時間とともに、やわらかなぬくもりへと姿を変えていきます。
- いま、無理にすべてを決めようとしなくても大丈夫だということ
- 大切なのは「正解」ではなく「納得」の積み重ねであること
- あと回しにできることは、実はたくさんあるということ
- 誰かに頼ることは、決して恥ずかしいことではないということ
- あなたの心の中にある、小さな思い出を一番に大切にしてほしいこと
大切な方を送り出すその時、私たちの心は、波立つ水面のように落ち着かないものです。 「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と、急き立てられるような気持ちになるかもしれません。
でも、葬儀の準備というものは、決して「タスクをこなす作業」ではありません。 それは、あの日交わした言葉や、共に眺めた熊本の空の色を思い出しながら、ゆっくりと「さよなら」の輪郭を描いていく時間。
「こうしてください」と正解を押し付けるのではなく、「こんなふうに考える人もいますよ」と、隣で静かに温かいお茶を差し出すような、そんなお話をさせてください。
いま、あなたの胸の中に浮かんでいるのは、どなたのどんな笑顔でしょうか。 そのお顔を思い浮かべること以上に、大切な準備はないのかもしれません。
② このような方へおすすめ
いま、もしあなたが立ち止まってしまっていても、それはあなたがそれだけ深く、その方を想っている証拠です。悩んでいる自分を、どうか責めないであげてください。
✅ 大切な人を送り出すための「最初の第一歩」が分からず困っている
✅ 準備と言われても、何から手を付ければいいのか知りたい
✅ 周囲の言葉に惑わされず、自分たちらしい形が分からない
✅ 葬儀のあとに後悔したくないけれど、今は何も考えられず情報がほしい
✅ 「決めること」の多さに、心が追いつかなくて困っている
「知らなくていいこと」まで背負い込む必要はありません。 少しずつ、霧が晴れるように心が軽くなるお手伝いができれば幸いです。
③ 目次
読んでいるうちに、少しずつ「今できること」が見えてくる。そんな構成にしています。
第1章:葬儀までに、まず「これだけ」を見つめてみる
① 葬儀を考えるとき、まず心に留めておきたい「場所」と「お名前」について
①-1 ご安置する場所を、一番落ち着ける場所にするために
①-2 連絡を差し上げる方を、ごく身近な方から書き出してみる
①-3 その方らしい「お名前」や呼び名を、もう一度口にしてみる
第2章:家族葬という選択肢の中で、大切にしたいこと
② 家族葬という静かな時間の中で、守りたい「お見送り」の輪郭
②-1 参列される方の範囲を、無理なく心穏やかに決めるヒント
②-2 ご予算のことは、これからの暮らしを守るために率直に話す
②-3 故人が愛した、合志市の風景や日常を祭壇に添える工夫
第3章:あと回しにしていい。心のゆとりを守るために
③ 葬儀が終わったあとのことは、いまは横に置いておいても大丈夫です
③-1 香典返しの詳細や、四十九日の法要は後日でも間に合います
③-2 お墓や位牌のことは、心が少し落ち着いてからゆっくりと
③-3 ハタオ葬儀社の担当者が、あなたの「あと回し」を支える理由
最後に…なぜ、このようなことをするのか?
葬儀に関するQ&A
第1章:葬儀までに、まず「これだけ」を見つめてみる
①葬儀を考えるとき、まず心に留めておきたい「場所」と「お名前」について
大切な方が旅立たれた直後、頭の中は真っ白になり、何から手をつけていいか分からなくなるものです。葬儀社を決め、手続きを進める……もちろんそれも大切ですが、その前に、少しだけ呼吸を整えてみませんか。まず見つめてほしいのは、あの日々を共に過ごした「場所」と、その方を象徴する「お名前」の、たった二つでいいのです。
①-1 ご安置する場所を、一番落ち着ける場所にするために
病院や施設で最期の時を迎えたとき、次に考えなければならないのが「どこへお連れするか」というご安置場所のことです。多くの方は「すぐに式場を決めなきゃ」と焦られますが、実はここが、ご家族が一番「家族」に戻れる大切な場所になります。
- 住み慣れた「いつもの場所」に帰りたいという願い 「最期は家で過ごさせてあげたかった」という想いを持つ方は、熊本市内でも多くいらっしゃいます。例えば、白川沿いのご自宅で、窓から差し込む光を感じながら、ご本人が愛用していた布団に寝かせてあげる。そんな「いつもの風景」の中での対面は、何よりの心の準備になります。
- 住宅事情に合わせた、もうひとつの「わが家」を選ぶ 「マンションの規約で連れて帰れない」「近所に知られずに静かに送りたい」という悩みも、現代では当たり前のことです。そんな時は、私たちハタオ葬儀社の安置施設をご活用ください。ここは単なる保管場所ではなく、故人様とご家族が水入らずで過ごせる「静かな別荘」のような場所。合志市の穏やかな空気の中で、誰に気兼ねすることなく思い出話をしていいのです。
- 「ゆっくりとお別れする」という選択肢を持つ 病院から式場へ直行しなければならない、という決まりはありません。一日だけでも、ご自宅の茶の間で一緒に過ごす。そんな寄り添う時間を作ることで、張り詰めていた心がふっと緩み、「ああ、本当に旅立つんだな」という実感が、苦しみではなく慈しみに変わっていくことがあります。
①-2 連絡を差し上げる方を、ごく身近な方から書き出してみる
「誰に知らせればいいの?」という不安は、葬儀の規模に関わるため、ご家族を一番悩ませるポイントです。でも、最初から全員をリストアップしなくていいのです。
- まずは「声を聞きたい人」の名前だけを 深い悲しみの中にいるとき、何十人もの方に連絡するのは大きな負担です。まずは、本当に身近な、その方の死を共に惜しんでくれる方だけでいい。熊本で長く暮らされた方なら、隣家でいつも野菜を届けてくれたあの方、昔からの親友……。メモの端っこに、そのお顔を思い浮かべるだけで十分です。
- 「伝えなきゃ」という義務感から自分を解放する 最近は、家族葬を選ばれる方が増えています。それは「寂しいお葬式」にするためではなく、大切な人たちだけで、深く、濃密な時間を過ごすため。会社の方や遠い親戚には、後日落ち着いてからお手紙を出すという方法もあります。「失礼になるかも」と自分を追い詰める前に、まずはあなたの心が「誰にいてほしいか」を問いかけてみてください。
- 連絡網をひとりで背負わない勇気 「私が全部やらなきゃ」と思わなくて大丈夫です。一人の信頼できる方に「他の方への連絡をお願いしてもいいですか」と頼むのも、立派な準備のひとつ。地域のつながりが温かい熊本だからこそ、甘えることもまた、故人を敬うことにつながるのだと私たちは思います。
①-3 その方らしい「お名前」や呼び名を、もう一度口にしてみる
葬儀の打ち合わせでは、「故人様のお名前は?」と事務的に尋ねられることが多いものです。けれど、その名前には数えきれないほどの物語が詰まっています。
- 役職や肩書きを脱いだ、一人の人としての名前で仕事で活躍された方でも、家では「おじいちゃん」であり、「父ちゃん」でした。葬儀の看板に掲げる立派な名前だけでなく、日常で呼ばれていたその温かい響きを、もう一度大切にしてみませんか。その呼び名で語りかけることで、儀式としての「葬儀」が、血の通ったお別れに変わります。
- 戒名や法名に込められた、新しい命 (ここで豆知識:戒名とは、仏様の弟子になった証として授かるお名前のことです。難しく考えがちですが、本来はその方の歩んできた人生や、美しいお人柄を漢字に込めるもの。お寺様と相談する際も、「こんなに優しい人だったんです」というエピソードを伝えるだけで、その方らしいお名前が生まれます。)
- 「名前を呼ぶ」という、最後にして最高の供養 ご安置されている枕元で、ただ名前を呼ぶ。それだけで救われる心があります。熊本の穏やかな夕暮れ時、静かな部屋でお名前を呼ぶその声は、何よりも清らかなお経のように響くのかもしれません。
第1章のまとめ・アドバイス
葬儀の担当者として、実を言うと、私自身もかつて迷いの中にいたことがあります。駆け出しの頃、私は「問題なく手続きを進めること」こそがプロの仕事だと勘違いしていました。
ある時、熊本市内でご家族を亡くされた喪主様に、矢継ぎ早に「安置場所はどうしますか?」「連絡先は?」と問い詰めてしまったのです。その方は俯いたまま、「まだ、名前を呼ぶことしかできないんです……」と、消え入りそうな声で仰いました。私はハッとしました。事務手続きを教えることより、その方が故人様のお名前を呼べる「時間」を守ることこそが、私の役割だったのだと。
熊本、合志市や菊陽町の穏やかな景色の中で、これまで数多くのご家族を見守ってきました。そこで得た「答えのない答え」は、「完璧な準備なんて、誰にもできない」ということです。
もし、いまあなたが「何も決まっていない」と焦っているなら、それは正解です。悲しみの中にいるのですから、当然のこと。 熊本市での葬儀、とりわけ家族葬をお考えであれば、どうか無理に動こうとしないでください。ハタオ葬儀社は、あなたが「場所」と「お名前」を見つめるその傍らで、静かに、ただ静かにお支えし続けます。
【第1章のふりかえり】
- 焦って式場を決めず、まずは心が落ち着く「ご安置場所」を選びましょう。
- 連絡先は、今すぐ声を聞きたい「ごく身近な方」からでも大丈夫です。
- 形式的な名前よりも、日常の呼び名で語りかける時間を大切にしてください。
- 手続きはプロに任せ、あなたは「家族」でいることに専念してください。
第2章:家族葬という選択肢の中で、大切にしたいこと
②家族葬という静かな時間の中で、守りたい「お見送り」の輪郭
近年、熊本市やその周辺でも「家族葬」を選ばれる方が非常に増えました。それは単に規模を小さくするという意味ではなく、大切な方との最期の時間を、誰にも邪魔されず、自分たちの呼吸で過ごしたいという願いの表れだと私たちは感じています。
②-1 参列される方の範囲を、無理なく心穏やかに決めるヒント
「どこまでの方にお呼びすればいいのか」というお悩みは、家族葬において最も多く寄せられる相談の一つです。地域とのつながりが深い菊陽町や合志市では、特にその境界線に迷われる方が多いようです。
- 「義理」ではなく「会わせたい」という直感を信じる 家族葬に厳密な定義はありません。親族だけであっても、親しかったご友人が加わっても良いのです。迷ったときは「故人がこの人と会ったら、どんな顔をするだろう」と思い浮かべてみてください。賑やかなことが好きだった方なら少し広めに、静かに過ごしたかった方ならごく身近な方だけで。その直感こそが、一番の正解になります。
- 「呼ばないこと」もまた、優しさの一つであるということ お呼びしなかった方に対して「冷たいと思われないか」と心配される必要はありません。むしろ、後日落ち着いてからお一人ずつとお会いし、ゆっくりと思い出話を共有する方が、丁寧な向き合い方になることもあります。菊陽町の風に吹かれながら、落ち着いた頃にご報告のお葉書を出す。そんな穏やかな時間の作り方もあります。
- 周囲への伝え方を、私たちと一緒に整える 「家族葬で行うので、参列は辞退します」と伝えるのは勇気がいるものです。角が立たないような文面や、地域への周知の方法など、私たちハタオ葬儀社がこれまでの経験を活かしてお手伝いします。あなたが悪者になる必要はありません。私たちは、あなたの「心穏やかに過ごしたい」という壁を守る存在でありたいのです。
②-2 ご予算のことは、これからの暮らしを守るために率直に話す
葬儀のお金の話は、どこか不謹慎に感じてしまうかもしれません。けれど、葬儀はゴールではなく、残された方のこれからの暮らしへと続く「通過点」です。お金のことを正直に考えることは、これからの家族の生活を大切にすることと同じです。
- 「いくらかかるか」ではなく「どこにかけたいか」を考える (ここで専門用語の補足:葬儀費用は、大きく分けて「式場や運営にかかる費用」「お食事や返礼品などの実費」「お布施などの宗教費用」の3つに分かれます。これらをパズルのように組み合わせていく感覚で大丈夫です。) 豪華な祭壇を作るよりも、故人が好きだった熊本産の美味しいお酒を一本用意する。そんなメリハリのある予算の立て方が、今の時代の家族葬には馴染みます。
- 見積もりという「安心の羅針盤」を手に入れる 私たちは、早い段階でお見積もりを提示することを大切にしています。それは請求するためではなく、ご家族に「これ以上はかからない」という安心感を持っていただくためです。霧の中を歩くような不安を、少しでも取り除きたい。合志市の穏やかな陽だまりで、ゆっくりと数字に向き合う時間もまた、大切な準備です。
- 後悔しないための「引き算」の勇気 「みんながやっているから」という理由で、不要なオプションを付ける必要はありません。本当に必要なものだけを選び、心を込める。その引き算によって、かえって故人の人柄が浮かび上がってくる葬儀を、私たちは何度も見てきました。
②-3 故人が愛した、合志市の風景や日常を祭壇に添える工夫
家族葬の良さは、形式に縛られすぎない自由さにあります。立派な菊の花だけでなく、その方が生きた証を、祭壇というキャンバスに自由に描いてみませんか。
- 「好きだったもの」を飾るという、無言の会話 合志市で家庭菜園を楽しまれていた方なら、その日に採れた土のついたお野菜を。菊陽町の道端に咲いていた野花を。そんな「日常の欠片」を供えるだけで、式場はその方の生きた温度を取り戻します。高価なものよりも、指先が覚えている手触りのあるものを、私たちは大切にしたいと思っています。
- 音楽や映像で、あの日の記憶を呼び覚ます お気に入りの曲をBGMに流したり、阿蘇へドライブに行った時の写真をスライドで映したり。静かすぎる式場よりも、少しだけ賑やかな思い出の音が聞こえる方が、故人も安心して旅立てるかもしれません。「こんなことをしてもいいのかな?」と思うことこそ、ぜひ私たちに教えてください。
- 「五感」に訴えるお見送りの形 熊本の豊かな食材を使ったお料理を囲み、故人の好きだった香りに包まれる。目に見える形式だけでなく、香りや音、味を通して故人を想う。家族葬だからこそできる、濃密な五感の体験が、凍りついた心を少しずつ溶かしてくれます。
第2章のまとめ・アドバイス
以前、合志市で家族葬をお手伝いした際、あるご家族とのやり取りが今も心に残っています。 奥様を亡くされたご主人は、非常に責任感の強い方で、「立派な葬儀をしてあげなければ」と、最初のお打ち合わせでは肩に力が入り、とても強張った表情をされていました。
私は、ふとご主人の手のひらが土で少し汚れているのに気づき、「奥様と何か育てられていたんですか?」とお尋ねしました。するとご主人は一瞬絶句され、「……庭のひまわりです。家内が好きだったから、今朝も水をやってきました」と、一気に涙をこぼされたのです。
結局、その方は豪華な祭壇をキャンセルされ、庭のひまわりをご自身で抱えてこられ、それを中心に据えたひまわりと思い出がつまったお葬式をされました。専門家としての「正解」は、綺麗な菊を並べることだったかもしれません。でも、あの時のひまわりの黄色は、どんな高価な祭壇よりも、奥様の人生を輝かせていました。
熊本市や合志市、菊陽町という、自然と隣り合わせのこの街で葬儀を営むとき、私たちはいつもその方の「日常」を探しています。家族葬は、見栄を張る場所ではありません。ありのままの想いを、そのまま形にできる場所です。
迷ったら、立ち止まってください。そして、故人が愛した風景を思い出してください。その風景の中に、準備すべき答えがきっと隠れています。
【第2章のふりかえり】
- 参列者の範囲は「義理」ではなく「会わせたいかどうか」で決めていい。
- 予算の話は、これからの家族の暮らしを守るための大切な愛情です。
- 形式にとらわれず、故人の「好き」を自由に祭壇に取り入れましょう。
- ハタオ葬儀社は、あなたの「自分たちらしさ」を全力で肯定します。
第3章:あと回しにしていい。心のゆとりを守るために
③ 葬儀が終わったあとのことは、いまは横に置いておいても大丈夫です
大切な方を送り出すとき、私たちの周りには驚くほど多くの「やるべきこと」が押し寄せます。役所の手続き、四十九日の準備、お香典のお返し……。けれど、すべてを完璧にこなそうとしなくていいのです。いま、あなたが向き合うべきは、目の前の大切な方との、二度と戻らないひとときだけなのですから。
③-1 香典返しの詳細や、四十九日の法要は後日でも間に合います
葬儀の最中に「お返しはどうしよう」「法要の日取りを決めなきゃ」とスマホを握りしめている方をよくお見かけします。でも、その心配ごとは、少しだけ後回しにしてみませんか。
- 「すぐにお返ししなきゃ」という焦りへの処方箋 お香典をいただくと、すぐに何かお返しをしなければと焦るものです。ですが、家族葬であればなおさら、まずは葬儀を無事に終えることが先決です。熊本市内の風習でも、当日に全てを完結させる必要はありません。落ち着いてから、一通一通、感謝の気持ちを込めてお送りする。その方が、ずっとお相手にも温かさが伝わります。
- 四十九日は、心が追いつくのを待ってから 「亡くなってから49日目」という数字に縛られすぎないでください。お寺様とのご相談も、葬儀が一段落してからで十分間に合います。合志市の静かな夜に、家族で集まってカレンダーを眺めるのは、葬儀が終わってからでいいのです。その時、初めて「ああ、次はあの日だね」と、一歩前を向けるようになるのですから。
- 「決めること」をリストにして、預けてしまう あれもこれもと考え出すと、眠れなくなってしまいます。そんな時は、とりあえず頭にあることを紙に書き出すか、私たち担当者に「これは後回しでいいですか?」と聞いてください。「大丈夫、それは来週考えましょう」というその一言が、どれほど心を軽くするかを、私たちは知っています。
③-2 お墓や位牌のことは、心が少し落ち着いてからゆっくりと
「四十九日までに仏壇やお墓を整えないといけない」という思い込みが、自分を追い詰めてしまうことがあります。でも、それらは故人の「家」となる大切なもの。慌てて選ぶ必要はありません。
- 「仮」のままでも、想いは十分に届きます (ここで専門用語の補足:葬儀のときにお祀りする「白木位牌」は、あくまで仮のものです。のちに塗りのお位牌(本位牌)へとお魂を移しますが、この期間は「ゆっくり選んでくださいね」という仏様からの猶予期間のようなもの。急いでカタログをめくるより、故人がどんな色を好んでいたかを思い出す時間にあててください。)
- 納骨を急がないという選択肢 菊陽町や合志市の広々とした空を眺めながら、「まだ手放したくない」と思うのは、ごく自然な感情です。お墓がまだないのなら、無理に建てる必要もありません。しばらくはご自宅でお側において、毎日おはようと声をかける。その時間が、悲しみを少しずつ癒してくれます。
- 「自分たちが守りやすい形」をじっくり探す お仏壇の形もお墓のあり方も、今は多様です。場所を取らない小さな手元供養もあれば、樹木葬という形もあります。それらを比較検討する元気が出るまで、半年、一年とかけてもいいのです。故人は、あなたが無理をして体調を崩すことを一番望んでいないはずですから。
③-3 ハタオ葬儀社の担当者が、あなたの「あと回し」を支える理由
私たちは、葬儀を執り行うだけの存在ではありません。葬儀という嵐が過ぎ去ったあとの、ぽっかりと空いた穴を一緒に見つめるパートナーでありたいと考えています。
- 「何をすればいいか忘れた」ときのための私たち 葬儀直後の記憶が抜けてしまうことは、よくあります。数週間後に「何から始めればいいんでしたっけ?」とお電話をいただくことも。私たちは、何度でも同じことをお伝えします。熊本におられる方は、ハタオ葬儀社の事務所に、ふらりとお茶を飲みに来るような感覚で頼ってください。
- 「やらないこと」を決めるサポート 「これは世間一般ではやりますが、今の状況では負担が大きすぎますね。今回は控えますか?」そんなアドバイスをすることも、私たちの役目です。形に縛られるあまり、心が擦り切れてしまっては本末転倒ですから。
- 地域に根ざした「伴走者」として 熊本市、合志市、菊陽町。この馴染み深い街で、私たちは葬儀後もあなたのすぐそばにいます。スーパーで見かけたとき、散歩道ですれ違ったとき、「少しずつ元気になっています」というお顔を拝見できるのが、私たちの何よりの喜びです。
第3章のまとめ・アドバイス
以前、菊陽町での葬儀を担当した際、喪主を務めた娘さんが、葬儀の間ずっとノートにびっしりと「やることリスト」を書き込んでいらっしゃいました。お香典の管理、初七日の手配、役所への届け出……。その指先は常に震えていました。
私は、そのノートをそっと閉じていただき、「今日は、お母様の好きだったこの曲を聴くことだけを、リストの1番にしませんか?」とお伝えしました。娘さんは一瞬驚かれましたが、やがて「……そうですね。私、お母さんの声が思い出せなくなるところでした」と、泣き笑いのような表情で頷かれました。
熊本市での葬儀は、時として周囲のしきたりに追われることもあります。でも、家族葬という形を選んだのなら、その特権は「時間を自分たちのものにする」ことにあるのです。
あと回しにすることは、逃げではありません。それは、一番大切なものを大切にするための、愛のある勇気です。
【第3章のふりかえり】
- 四十九日や返礼品の準備は、葬儀が終わって息が整ってからで間に合います。
- お仏壇やお墓など、形の残るものは一生ものです。ゆっくりと時間をかけて選びましょう。
- 「やること」に追われそうになったら、まず深呼吸をして、思い出に浸る時間を作ってください。
- ハタオ葬儀社は、葬儀の「その後」も、あなたの歩幅に合わせて寄り添い続けます。
⑤ 最後に…なぜ、このようなことをするのか?
ここまで読み進めてくださり、ありがとうございます。葬儀の準備という、心に重くのしかかるお話でしたが、少しだけお気持ちは整われましたでしょうか。
お伝えしたかったのは、準備とは決して「完璧なリストを作ること」ではないということです。むしろ、あふれんばかりの「やること」の中から、本当に大切なものだけを掬い取り、あとのものは静かに横に置いておく。その心の余白を作ることこそが、本当の意味での準備なのだと私は思います。
自分の話を少しだけさせてください。 私がこの仕事を志した原点には、一つの後悔があります。かつて私自身が身内を送った際、葬儀のプロでありながら、押し寄せる手続きや周囲の視線に追われ、最後の日々をどう過ごしたか、どんな言葉を交わしたか、記憶が断片的にしか残っていないのです。
「もっと、ただ隣に座っていればよかった」「もっと、熊本の空を一緒に眺めればよかった」。その痛みを知っているからこそ、私はハタオ葬儀社の担当者として、目の前のご家族には同じ想いをしてほしくない。手続きや形式という「重荷」を私たちが肩代わりすることで、ご家族がただの「家族」として、大切な方と向き合う時間を一分一秒でも長く守りたい。それが、私がこの場所で、この仕事をする理由です。
もし、この記事を読んで「まだ何もできていない」と不安になられたなら、どうかそのままで、私たちの元を訪ねてください。何かを決める必要はありません。ただ、あなたの心にある物語を聴かせていただく。そこから、あなただけの「ちょうどいいお見送り」を、一緒に探していければと思っています。
選択肢は、いつもあなたの手の中にあります。私たちは、あなたがその一つを選ぶとき、そっと背中を支える風でありたいと願っています。
⑥ Q&A
よく寄せられる、けれど誰にも聞きづらい不安に、一つひとつ丁寧にお答えします。
Q1. 亡くなってすぐに葬儀社を決めないと失礼ですか?
「こうしなければいけない」という決まりはありません。
病院や施設から「すぐに葬儀社を」と急かされることもあるかもしれませんが、まずは深呼吸をしてください。数時間は、寄り添う時間を持って大丈夫です。
その間に、落ち着いて
私たちの顔を思い出していただけるなら、それ以上に光栄なことはありません。
Q2. 熊本市での一般的な家族葬の費用感がわからず不安です。
「平均」という言葉に惑わされず、まずはご自身のご予算を大切にしてください。
実際には、
・ご家族の人数
・お花のご希望
・宗教や地域の習慣
によって大きく変わります。
私たちは、ご希望を丁寧に伺ったうえで、無理のない範囲で最大限の真心を込められる形をご提案しています。
熊本の風習に合わせつつ、省けるところは省く。
そのようなご相談も多くいただいています。
Q3. 菊陽町や合志市でも、安置施設は使えますか?
もちろんです。
熊本市内に限らず、合志市・菊陽町など近隣の皆様にも広くご利用いただいています。
ご自宅のように寛げる空間で、ゆっくりとお別れの時間を過ごせることを大切にしています。
「第二のわが家」としてお越しいただければと思います。
Q4. お寺様とのお付き合いがないのですが、どうすればいいでしょうか。
「こうしなくては」と身構える必要はありません。
最近は特定の菩提寺を持たない方も増えています。
ご希望に応じて
・温かく寄り添ってくださるお寺様のご紹介
・宗教にとらわれないお見送り
・自由な形式の家族葬
などもお手伝いしています。
Q5. 準備を何もしていない自分を、薄情に感じてしまいます。
決してそんなことはありません。
準備が手につかないのは、それだけ今この瞬間、その方を大切に思っている証です。
その溢れる想いこそが、何よりの供養だと私たちは考えています。
形にする作業は、私たちが引き受けます。
Q6. 生前に見積もりを取るのは、縁起が悪いことでしょうか?
「大切な方の万一を考えるなんて」と躊躇われるのは、優しいお気持ちの表れです。
ですが、
「心の準備ができたことで、今の時間をより大切に過ごせるようになった」
と仰る方も多くいらっしゃいます。
事前相談は、葬儀を決めるためではなく、
安心して今を生きるための時間です。
安心の灯火を、一緒に準備する感覚でお越しください。
まとめ
葬儀の不安の多くは、「知らないこと」から生まれます。
そして、その不安は、少し知ることで和らいでいきます。
無理にすべてを決めなくても大丈夫です。
あなたの想いを大切にしながら、必要なときに、必要なだけ一緒に考えていきましょう。
⑦ 執筆者・監修者紹介
執筆者:畑尾一心
役職: ハタオ葬儀社 3代目 代表取締役社長
熊本市(中央区・南区・東区・北区・西区・熊本駅周辺)および合志市・菊陽町その近郊で、葬儀・家族葬の事前相談と実務支援に携わる。地域の宗派・慣習に即したやさしい説明と実務の正確さを大切にし、初めてのご遺族でも迷わず安心して葬儀・家族葬のお手伝いに取り組んでいる。
経歴:
1972年、熊本で昭和30年創業より続く葬儀店に生まれる。
葬祭業に従事して30年以上。年間約400件を超える葬儀やご相談に携わり、地域密着型で信頼と実績
現在、NPO法人全国葬送支援協議会熊本中央本部代表としても活動中。
厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査 1級葬祭ディレクターとして専門性を持ち、日々の活動の中で葬儀業界に貢献できること目指しています。
一般社団法人 終活協議会の終活セミナー講師や、終活カウンセラー協会の終活カウンセラーとしても活動しており、地域に密着したサービスを提供しています。
想い:
創業者である祖父の想いを引き継ぎ、日本独自の葬送文化の意味を現代に伝え、後悔のないお葬式を大切にし、葬儀業務に取り組んでいます。
「心を込めた葬儀サービス」を提供し、皆様の大切なお見送りをサポートします。
趣味:
散歩が趣味で、近所だけでなく知らない街を歩くことで、地域の人々とのコミュニケーションを楽しんでいます。
監修者:畑尾義興
役職: ハタオ葬儀社 会長
経歴:
昭和30年、熊本で先代畑尾義人により創業されたハタオ葬儀社を引き継ぎ、約40年間経営を行ってきました。
創業者の思い「誰もが誇りと思えるお葬式」を基に経営を引き継ぎ、葬儀業一筋で地元の感謝の気持ちを込めて活動してきました。
自身の葬儀体験から家族の思いが伝わる葬儀を心掛け、心と費用の負担を軽減するお手伝いを大切にしています。
理念:
地域密着型で、皆様にとって温かく、心のこもった葬儀を提供することが、私たちの使命です。
ご遺族様の思いを最優先に、感謝の気持ちを込めた葬儀をお手伝いし、後悔のないお見送りをサポートします。
趣味:
趣味は釣りと囲碁で、熊本の自然や友人との時間を大切にしています。
ハタオ葬儀社は、創業から70年にわたり地域に根差したサービスを提供してきました。私たちの専門家が執筆し、監修したこの内容は、温かい心で故人をお見送りするための指針です。葬儀に関する不安を感じている方々に、しっかりとしたサポートと信頼できる情報を提供いたします。
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公営斎場もご利用になれます
【公営斎場】熊本市斎場
住 所
〒861-8031 熊本県熊本市東区戸島町796
アクセス
熊本市役所から車で、約35分
【公営斎場】菊池火葬場
住 所
〒861-1315 熊本県菊池市木柑子1318
アクセス
阿蘇高原線 三里木駅からタクシー24分
【公営斎場】大津火葬場
住 所
〒869-1233 熊本県菊池郡大津町大字大津110
アクセス
豊肥本線「肥後大津駅」からタクシーで5分

