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2026.04.06
遺影・供花・副葬品の準備:葬儀でのトラブルを防ぐ準備の考え方⑭
① はじめに
春のやわらかな風が吹く熊本の朝。
ふとした瞬間に、いつもそこにいた人の気配を思い出すことがあります。
その人を見送る日が、思いがけず訪れたとき。
私たちは、何を選び、どう準備すればいいのか――
答えのない問いの前に、静かに立ち止まることになります。
遺影は、どの写真がいいのだろう。
お花は、どこまで用意すればいいのだろう。
最後に持たせてあげるものは、これでよかったのだろうか。
どれも、小さな選択のようでいて、
あとから心に残りやすい、大切なひとつひとつです。
けれど、本当は――
「こうすれば正しい」という答えは、どこにもありません。
あるのは、
その人らしさと、ご家族の想いだけです。
この記事では、熊本市・合志市・菊陽町での葬儀の現場から、
遺影・供花・副葬品の準備で起こりやすい戸惑いやすれ違いを、
ひとつずつ、ゆっくりとひもといていきます。
急がなくて大丈夫です。
まだ、何も決まっていなくても大丈夫です。
読み終えたときに、
「これでいいのかもしれない」と、
少しだけ心がやわらぐような――
そんな時間になれば、うれしく思います。
→ 熊本で家族葬や葬儀について全体像を知りたい方は、ハタオ葬儀社トップページもあわせてご覧ください。
→ はじめての方は、熊本での葬儀の準備はいつから始める?後悔しないための考え方も参考になります。
② このような方へおすすめ
こんなふうに感じている方へ、そっと届けばと思います。
✅ 親の葬儀を任されそうで、何から考えればいいのか分からない
→ はじめてのことだから迷うのは、自然なことです
✅ 家族葬を考えているけれど、どこまで準備すればいいか不安
→ 小さく送るからこそ、悩みは深くなりやすいものです
✅ 遺影や供花、副葬品で後悔したくない
→ 「ちゃんと送りたい」という想いがある証です
✅ 熊本の慣習も大切にしながら、家族らしく見送りたい
→ 地域の文化と、ご家族の気持ち、どちらも大切にできます
✅ 正解ではなく、「納得できる送り方」を見つけたい
→ その気持ちこそが、何より大切な準備です
ひとつでも当てはまる方は、
きっと今、誰かを想いながら、
静かに考えている時間の中にいらっしゃるのだと思います。
→ 「まず何を相談したらよいか分からない」という方は、ハタオ葬儀社の事前相談や、一日葬の準備と流れに関する解説も参考になります。
③ 目次
遺影の準備|その人らしさを残すということ
- 遺影写真で起こりやすいトラブル
- 遺影選びで大切な視点
- 事前にできる準備と安心
供花の準備|気持ちと関係性を整える
- 供花で起こるトラブルとは
- 家族葬における供花の考え方
- 円滑に整えるためのポイント
副葬品の準備|最後に何を持たせるか
- 副葬品で気をつけたいこと
- 故人らしさを表す選び方
- 後悔しないための考え方
遺影の準備で迷わないための考え方と選び方
遺影は、ただの「写真」ではありません。
その人がそこにいるように感じられる、小さな窓のような存在です。
けれど実際には、
「どの写真を選べばいいのか分からない」
という声を、熊本市・合志市・菊陽町の多くのご家族から伺います。
ここでは、遺影をめぐる迷いと、その奥にある気持ちを、
ひとつずつゆっくり見ていきます。
遺影写真で起こりやすいトラブルとその背景
・写真が見つからないという戸惑い
スマートフォンの中には、たくさんの写真があるはずなのに、
いざ探そうとすると「どれがいいのか分からない」。
熊本市のあるご家族は、
「もっと笑っている写真があった気がする」と言いながら、
何百枚もスクロールして、最後には疲れてしまいました。
写真がないのではなく、
“選ぶ余裕がない”という状態が、迷いを生みます。
・家族で意見が分かれてしまう
「この写真がいい」と思うものは、
人によって少しずつ違います。
菊陽町のご葬儀では、
娘さんは「最近の穏やかな顔」を、
ご兄弟は「若い頃の元気な姿」を選びたいと、意見が分かれました。
どちらも間違いではないからこそ、
決めきれずに時間だけが過ぎていく――
そんな場面も少なくありません。
・急いで決めて後悔してしまう
葬儀の準備は、どうしても時間に追われます。
合志市のご家族は、
「とりあえずこれで」と選んだ写真を見て、
葬儀のあとに「やっぱり違ったかもしれない」とぽつりと話されました。
急いで決めたことよりも、
“ちゃんと考えられなかったこと”が、心に残ることがあります。
遺影選びで大切な「その人らしさ」という視点
・「写りの良さ」よりも「記憶に近いか」
写真を選ぶとき、
つい「きれいに写っているか」で判断しがちです。
けれど実際には、
「この人だ」と感じられることの方が、ずっと大切です。
熊本市の家族葬で、
少しピントが甘い写真を選ばれたご家族がいました。
それでも参列された方が「いつもの笑顔だね」と話されたとき、
その場の空気がやわらいだのを覚えています。
・日常の中の一枚が、いちばん近いこともある
特別な記念写真ではなく、
何気ない日常の一枚が、心に残ることがあります。
合志市のあるご家族は、
庭先で笑っているスナップ写真を選ばれました。
「この顔が一番よく見ていた顔だから」
その一言に、
写真の意味がすべて詰まっているように感じました。
・「誰に見てもらうか」を少しだけ考える
遺影は、ご家族だけでなく、
親族や友人も目にするものです。
「この人らしいね」と、
多くの人が感じられる写真は、
自然と安心感を生みます。
難しく考えなくて大丈夫ですが、
ほんの少しだけ「会いに来る人の目線」を想像してみると、
選びやすくなることもあります。
事前にできる遺影準備と安心につながる工夫
・元気なうちに話しておくという選択
「遺影を決める」というと、
少しためらいを感じる方もいらっしゃいます。
けれど、菊陽町のご家族で、
生前に「この写真が好き」と話されていたケースでは、
残された方が迷うことがほとんどありませんでした。
それは、“準備”というより、
“思いやりの共有”のようにも感じられます。
・スマートフォンの中を整理しておく
特別なことをしなくても、
写真を少し見返しておくだけで、安心につながります。
「この写真いいね」と家族で話す時間は、
結果として、大切な準備になります。
熊本市のご家庭で、
何気なくアルバムを見返したことが、
後の遺影選びの大きな助けになったこともありました。
・写真は加工や調整ができるという安心
「背景が気になる」「服装がラフすぎる」
そんな心配をされる方も多いです。
実は、遺影写真はある程度の補正や加工が可能です。
背景を整えたり、明るさを調整したり――
専門的に言うと“レタッチ”といいますが、
簡単に言えば「少し整えてあげる作業」です。
完璧な写真でなくても大丈夫。
今ある一枚を大切にすることができます。
まとめ・アドバイス|「答えのない答え」と向き合う
遺影の準備で感じる迷いは、
決して“判断力が足りない”からではありません。
それだけ、
その人のことを大切に想っている証です。
実は、私たちハタオ葬儀社でも、
過去に「もっと丁寧にお話を聞けていれば」と
感じたことがあります。
合志市のご家族で、
急いで写真を決めてしまい、
あとから別の写真を見つけられたことがありました。
そのとき、
「もう少し時間を取ってあげればよかった」と、
私たち自身も学ばせていただきました。
遺影に、正解はありません。
若い頃でもいい。
最近の姿でもいい。
少しぼやけていてもいい。
大切なのは、
「この人だ」と感じられるかどうか。
そして、
ご家族が「これでよかった」と思えるかどうかです。
もし迷ったときは、
正しい答えを探すのではなく、
その人との時間を、少し思い出してみてください。
きっとその中に、
静かに答えが浮かんでくるはずです。
→ 葬儀全体の準備をあわせて整理したい方は、熊本での葬儀の準備はいつから始める?後悔しないための考え方も参考になります。
供花の準備で迷わない関係性と気持ちの整え方
供花(きょうか)という言葉は、少しだけかたく聞こえるかもしれません。
簡単に言えば、「お花で気持ちを届けること」です。
けれど実際の葬儀では、
その“気持ち”の部分よりも、
「誰が出すのか」「どこに並ぶのか」といったことで、
思いがけない戸惑いが生まれることがあります。
熊本市・合志市・菊陽町でも、
供花にまつわる小さなすれ違いは、決して珍しくありません。
ここでは、そんな場面を少しずつ見つめながら、
供花との向き合い方を考えていきます。
供花で起こりやすいトラブルとその理由
・「誰が出すのか」が曖昧なまま進んでしまう
葬儀の準備は、どうしても急ぎ足になります。
熊本市のあるご家族では、
「きっと誰かがやってくれているだろう」と思っていた供花が、
当日になって「誰も手配していなかった」ということがありました。
逆に、
それぞれが個別に注文してしまい、
想像以上に多くのお花が並ぶこともあります。
“誰が取りまとめるのか”が決まっていないと、
気持ちが重なりすぎたり、逆に届かなかったりすることがあります。
・並び順や名札で気まずさが生まれる
供花には、名前を記した札(名札)を添えることが一般的です。
この並び順を気にされる方も、少なくありません。
菊陽町のご葬儀では、
「どうしてあの方の花が前にあるのか」と、
あとからご親族の間で話題になったことがありました。
本来は、
感謝や弔いの気持ちを表すものですが、
関係性が見えるからこそ、気持ちが揺れることもあります。
・「出した方がいいのか」が分からない
合志市では、
「家族葬だから控えたほうがいいのか」
「でも出さないと失礼ではないか」
と悩まれる方が多くいらっしゃいます。
どちらが正しい、ということはありません。
ただ、迷いがあるまま時間だけが過ぎると、
後から「どうすればよかったのか」と残ることがあります。
家族葬における供花のやさしい考え方
・「数」よりも「気持ち」を大切にする
以前は、供花の数が多いことが、
ひとつの形として大切にされていました。
けれど最近の家族葬では、
あえて数を絞るご家族も増えています。
熊本市のご家族で、
「家族の花だけで送りたい」と決められた方がいらっしゃいました。
たくさんのお花はありませんでしたが、
一輪一輪に込められた想いが、
静かに伝わってくる時間でした。
・外からの供花を辞退するという選択
供花を辞退されることに、
少し申し訳なさを感じる方もいらっしゃいます。
合志市では、
事前に「お気持ちだけで十分です」とお伝えされるご家族も多く、
それを受け取る側も、自然と理解されることが増えています。
形を減らすことで、
気持ちが見えやすくなることもあります。
・家族で花を手向ける時間をつくる
菊陽町のご葬儀で、
ご家族一人ひとりが花を手向ける時間を大切にされたことがありました。
言葉はなくても、
その仕草だけで、気持ちが伝わっていく。
供花という形にこだわらず、
“どうお花を添えるか”を考えることも、
ひとつのやさしい選択です。
供花を円滑に整えるための具体的な工夫
・代表者を決めて取りまとめる
供花に関する混乱を防ぐために、
ひとり窓口を決めておくと安心です。
熊本市のご家族で、
長男の方が取りまとめをされたケースでは、
ご親族からの連絡も一本化され、
当日の流れもとても穏やかでした。
「誰に相談すればいいか」がはっきりしているだけで、
周りの方の気持ちも落ち着きます。
・葬儀社に任せるという選択
供花の配置や順番は、
葬儀社が全体のバランスを見ながら整えることもできます。
少し専門的な話になりますが、
祭壇の左右の配置や高さのバランスなど、
空間として整える視点もあります。
難しく考えなくても、
「整えてもらう」という安心を選ばれる方も多くいらっしゃいます。
・事前に「どうしたいか」を共有しておく
供花をどうするかは、
葬儀の直前ではなく、少し前に話しておくと安心です。
合志市のご家族で、
「今回は家族だけで」と決めていたことで、
周囲への説明もスムーズに進んだケースがありました。
小さな一言の共有が、
大きな安心につながることがあります。
まとめ・アドバイス|整えるのは「花」ではなく「関係性」
供花で悩むとき、
本当は“花の問題”ではないことが多いです。
誰に気を遣っているのか。
どんな関係性の中にいるのか。
その奥にある気持ちが、揺れていることがほとんどです。
私たちも、過去に学ばせていただいたことがあります。
菊陽町のご葬儀で、
供花の並びについてご親族の間で気持ちの行き違いがあり、
あとから「少し気になってしまった」とお話しいただいたことがありました。
そのとき、
「事前にもう少し丁寧にお聞きできていれば」と感じました。
供花は、
きれいに並べることが目的ではありません。
気持ちが、穏やかに届くこと。
その場の空気が、やわらぐこと。
それが、何より大切です。
たくさんあってもいい。
少なくてもいい。
なくてもいい。
どの形も、間違いではありません。
もし迷われたときは、
「誰にどう思われるか」ではなく、
「どんな時間にしたいか」を、
ほんの少しだけ考えてみてください。
その答えは、
きっとご家族の中に、もう静かにあるのだと思います。
→ 熊本で家族葬の考え方やプランを見たい方は、花いっぱいの家族葬プランも参考になります。
→ 葬儀場の雰囲気を知りたい方は、熊本での葬儀社選びのポイントと葬儀場案内もあわせてご覧ください。
副葬品の準備で迷わない想いと最後の持たせ方
副葬品(ふくそうひん)という言葉は、少し聞き慣れないかもしれません。
簡単に言えば、「棺の中に一緒に入れてお見送りするもの」のことです。
好きだったもの。
大切にしていたもの。
家族からの手紙。
どれも、「最後に持たせてあげたい」という気持ちから生まれるものです。
けれど実際には、
「何を入れていいのか分からない」
「これは大丈夫なのか不安」
そんな声を、熊本市・合志市・菊陽町でも多く伺います。
ここでは、副葬品に込められる想いと、
そのやさしい整え方についてお話ししていきます。
副葬品で起こりやすい戸惑いと注意点
・「何でも入れていいと思っていた」という気づき
副葬品は自由なもの、と思われることが多いですが、
実は少しだけ気をつけたい点があります。
熊本市のご家族で、
故人が大切にしていた腕時計を入れようとされたことがありました。
ただ、金属製のものは火葬の際に影響が出るため、
そのままでは難しい場合があります。
そのときは、
時計の写真を添える形に変えられました。
「形を変えて想いを残す」という選択もあることを、
その場で一緒に考えさせていただきました。
・当日になって慌ててしまう
副葬品は、準備の優先順位が後回しになりやすいものです。
菊陽町のご葬儀で、
出棺の直前に「何か持たせてあげたい」と、
ご家族が急いで探し始めたことがありました。
けれど時間は限られていて、
ゆっくり選ぶことができませんでした。
「もう少し前に考えておけばよかった」
そんな言葉が、静かに残ることもあります。
・入れてはいけないものが分からない不安
副葬品には、いくつか避けたほうがよいものがあります。
たとえば、金属・ガラス・プラスチック製品などです。
これは、火葬のときに燃えにくかったり、
炉に影響を与えてしまう可能性があるためです。
少し専門的な話になりますが、
火葬は高温で行われるため、
素材によっては安全面で配慮が必要になります。
難しく考えなくても大丈夫です。
迷ったときは「これ、大丈夫かな?」と
その場で確認していただければ、一緒に考えることができます。
故人らしさを表す副葬品の選び方
・「好きだったもの」を思い出す時間
副葬品を選ぶとき、
まず浮かぶのは「好きだったもの」です。
合志市のご家族で、
いつも飲んでいたお茶のティーバッグを入れられたことがありました。
特別なものではありませんが、
「これが一番、その人らしい」と感じられるものでした。
高価なものでなくてもいい。
日常の中にあったものが、
いちばん近いこともあります。
・言葉にできない想いを託すもの
副葬品には、
言葉の代わりになるものもあります。
熊本市のご葬儀で、
お孫さんが書いた手紙をそっと入れられた場面がありました。
読み上げることはなくても、
その手紙があるだけで、
ご家族の気持ちがひとつに重なっていくようでした。
伝えきれなかったことを、
静かに託すこともできます。
・家族で選ぶ時間そのものが大切
副葬品は「何を入れるか」だけでなく、
「どう選ぶか」も大切な時間です。
菊陽町のご家族では、
みなさんで思い出を話しながら、
ひとつひとつ決めていかれました。
笑ったり、少し泣いたりしながら、
その時間自体が、すでにお別れの一部になっていました。
選ぶ時間は、準備ではなく、
心を整える時間でもあります。
後悔しないための副葬品のやさしい考え方
・「多く入れること」が大切ではない
「これも、あれも」と考えているうちに、
副葬品が増えていくこともあります。
けれど実際には、
たくさん入れることが大切なのではなく、
どんな想いで選んだかが残ります。
合志市のご家族で、
一通の手紙だけを入れられた方がいらっしゃいました。
とても静かで、
とても深い時間でした。
・“完璧に準備すること”を手放してもいい
「ちゃんとしなければ」と思うほど、
準備は苦しくなることがあります。
熊本市のご家族が、
「何を入れればいいか分からない」と悩まれていたとき、
最終的に選ばれたのは、
普段使っていたハンカチでした。
「これでいいのかもしれない」
その一言に、すべてが詰まっているように感じました。
・その人との時間を思い出すことが答えになる
副葬品に迷ったときは、
何を入れるかではなく、
どんな時間を過ごしてきたかを思い出してみてください。
そこに、ヒントがあることが多いです。
特別なものではなくても、
その人と過ごした日々の中に、
すでに答えはあるのかもしれません。
まとめ・アドバイス|想いは、形を変えても届いていく
副葬品に正解はありません。
入れるものも、入れないものも、
すべてがご家族の選択です。
私たちも、これまでの中で学ばせていただいたことがあります。
合志市のご葬儀で、
「これも入れてあげればよかった」と、
あとからお話しくださったご家族がいらっしゃいました。
そのとき、
「もっとゆっくり考える時間をつくれたかもしれない」と、
私たち自身も感じました。
一方で、菊陽町では、
「何も入れなかったけれど、それでよかった」と
穏やかに話されるご家族もいらっしゃいました。
どちらも、間違いではありません。
想いは、形にしなくても届くことがあります。
そして、形にした想いも、やさしく残っていきます。
だからこそ、
「こうしなければ」と思いすぎなくても大丈夫です。
もし迷われたときは、
何を持たせるかではなく、
「どんな気持ちで見送りたいか」を、
少しだけ思い浮かべてみてください。
その中に、
きっと静かな答えがあるはずです。
→ 病院で亡くなった後の流れや安置・搬送の流れも知っておくと、準備の全体像が見えやすくなります。熊本での遺体搬送|病院で亡くなった後の流れと家族葬の費用
⑤ 最後に…なぜ、このようなことをするのか?
正直に言うと、
昔の私は「正しく段取りすること」が大切だと思っていました。
時間通りに進めること。
抜け漏れがないこと。
トラブルを起こさないこと。
それが、葬儀の“いい仕事”だと考えていました。
けれど、あるご家族との時間が、
その考え方を変えてくれました。
熊本で、あるお母様を見送るご葬儀でした。
ご家族は、遺影の写真をなかなか決められず、
何度も何度も写真を見返されていました。
「どれがいいと思いますか」と聞かれても、
私はすぐに答えられませんでした。
どの写真にも、その方の時間があって、
どれも間違いではなかったからです。
しばらくして、ご家族の一人が、
少し笑いながら言われました。
「この写真、ちょっとぼやけてるけど…
この顔が一番、お母さんらしい気がするね」
その一言で、場の空気がすっと変わりました。
そのときに思ったんです。
ああ、葬儀って、
何かを“正しく決める場所”じゃないんだなと。
その人を思い出しながら、
家族で少しずつ気持ちを整えていく時間なんだと。
だから、遺影も、供花も、副葬品も、
「こうしなければならない」というものではなくて、
その人にとって、
その家族にとって、
どんな時間が心に残るのか――
それを一緒に考えていくことが、
私たちの役目なんだと思うようになりました。
うまくできなくてもいい。
迷ってもいい。
その時間そのものが、
きっと、大切なお別れの一部になるのだと思います。
→ ご家族の歩幅で相談したい方は、ハタオ葬儀社トップページから事前相談・お問い合わせをご覧いただけます。
⑥ Q&A|よくあるご質問
Q1. 遺影の写真は、事前に決めておいたほうがいいのでしょうか?
あらかじめ選ばれているご家族もいらっしゃいますし、
そのときに皆さまで相談しながら決められる方も多くいらっしゃいます。
どちらにも、それぞれの良さがあります。
事前に準備されることで安心につながることもあれば、
その場で思い出をたどりながら選ぶ時間を大切にされる方もいます。
Q2. 供花はどこまで用意すればいいのか分かりません
供花の数や範囲に、決まった形はありません。
熊本市や合志市、菊陽町でも、
ご家族だけで静かに整えられる方もいれば、
親族やご縁のある方からお花をいただく形を取られる方もいらっしゃいます。
どの形も、そのご家族らしい選び方だと感じています。
Q3. 家族葬の場合、供花をお断りしてもいいのでしょうか?
供花を辞退されるご家族も、近年は増えてきています。
「静かに送りたい」というお気持ちや、
ご家族だけの時間を大切にされたいという想いから、
そのような選択をされる方も、ここでは多くいらっしゃいます。
お伝えの仕方も含めて、丁寧に整えることができますので、
ご安心ください。
Q4. 副葬品は何を入れても大丈夫ですか?
多くのものはお入れできますが、
火葬の関係で控えたほうがよいものもあります。
たとえば金属やガラスなどは難しい場合がありますが、
その代わりに、写真やお手紙など、
想いを込められる形に変えられることもあります。
迷われた際は、その都度ご相談いただく方が安心です。
Q5. 写真があまり残っていない場合はどうすればいいですか?
そのようなご相談も、実際に多くあります。
集合写真の一部を使ったり、
少し古い写真を整えたりしながら、
遺影としてお作りすることも可能です。
「写真が少ないから…」と心配される方もいらっしゃいますが、
その中から大切な一枚を見つけていくお手伝いをしています。
Q6. どこまで自分たちで決めればいいのか分かりません
すべてをご家族だけで決めようとされる方もいらっしゃいますが、
私たちと一緒に考えながら進められる方も多くいらっしゃいます。
「ここは任せてもいいのかな」と思われたところは、
少し肩の力を抜いていただいても大丈夫です。
ひとつひとつ、ご家族のペースで進めていくことが何より大切です。
→ 具体的な相談先を探している方は、ハタオ葬儀社のお問い合わせ・事前相談案内があるトップページも参考になります。
→ 一日葬や家族葬の流れを見ながら相談したい方は、熊本版 一日葬で心温まるお見送り|費用・流れ・準備までもあわせてどうぞ。
⑦ 執筆者|この地域で、葬儀に向き合うということ
熊本で葬儀の仕事に関わるようになって、
気づけば長い時間が過ぎました。
最初は、ただ「仕事」として覚えることに必死でした。
流れを覚え、段取りを整え、
目の前のご家族に迷惑をかけないようにすること。
けれど、この仕事は、
それだけでは足りないということを、
少しずつ教えていただきました。
熊本市の住宅街でのご自宅葬。
合志市での、家族だけの静かな見送り。
菊陽町で、お孫さんがそっと手紙を入れた場面。
どれも同じ葬儀はなく、
同じ正解もありません。
あるご家族は、たくさんのお花に囲まれて、
にぎやかに送りました。
またあるご家族は、
ほとんど何も飾らず、静かな時間を選ばれました。
どちらも、とてもいいお見送りでした。
この仕事をしていると、
「どちらが正しいか」と問われることがあります。
けれど本当は、
どちらが正しいかではなく、
そのご家族が、
その人をどう想っていたか――
その時間が、どんなふうに流れたか――
それがすべてなのだと思っています。
だから私たちは、
答えを押しつけることはしません。
代わりに、
迷っている時間に、そっと寄り添いながら、
一緒に考えていくことを大切にしています。
熊本という土地には、
人と人との距離が、まだあたたかく残っています。
ご近所の方が声をかけてくれたり、
親族が自然と集まってきたり、
そうしたつながりの中で、
葬儀は静かに営まれていきます。
その中で私たちは、
ほんの少しだけお手伝いをする存在です。
前に出るのではなく、
そっと後ろで支えるように。
悲しみを消すことはできません。
けれど、
その時間が少しでもやわらぐように。
「これでよかった」と思える瞬間が、
ひとつでも増えるように。
そんな想いで、
今日もこの地域で、
葬儀に向き合っています。
⑦ 執筆者・監修者紹介
執筆者
畑尾 一心
ハタオ葬儀社 三代目
熊本市(中央区・南区・東区・北区・西区・熊本駅周辺)を中心に、合志市・菊陽町など熊本都市圏で、葬儀・家族葬の事前相談と実務に携わっています。
はじめて喪主を務める方が「これでよかった」と思えるように。
地域の宗派や慣習をふまえながら、やさしい言葉でわかりやすくお伝えすること、そして実務を正確に整えることを大切にしています。
→ ハタオ葬儀社トップページ
→ 熊本での葬儀の準備はいつから始める?後悔しないための考え方
経歴
1972年生まれ。昭和30年創業の葬儀店に生まれ育つ。
葬祭業に30年以上従事。年間約400件を超えるご葬儀・ご相談に関わる。
厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター。
NPO法人全国葬送支援協議会 熊本中央本部代表。
一般社団法人 終活協議会 終活セミナー講師。
終活カウンセラー協会 終活カウンセラー。
専門性を磨き続けながらも、何より大切にしているのは「人と人との関わり」です。
想い
創業者である祖父の志を受け継ぎ、日本の葬送文化が持つ意味を、現代のご家族にわかりやすく届けたいと考えています。
正解を押しつけるのではなく、ご家族それぞれの「納得」を積み重ねること。
心から「ありがとう」と伝えられるお見送りを支えることが、私の仕事です。
趣味
散歩が好きです。
見慣れた道も、知らない街も歩きながら、人の営みや地域の空気に触れる時間を大切にしています。
監修者
畑尾 義興
ハタオ葬儀社 会長
経歴
昭和30年、先代・畑尾義人により熊本で創業されたハタオ葬儀社を継承。
約40年にわたり経営を担い、地域とともに歩んできました。
「誰もが誇りに思えるお葬式を」という創業の志を守り続け、葬儀一筋で地域への感謝を形にしてきました。
自身の家族を見送った経験から、ご家族の心と費用の負担を軽くすることの大切さを深く実感しています。
理念
地域に根ざし、温かく、心の通う葬儀を届けること。
ご遺族の想いを最優先に、感謝を込めたお見送りを支えることが使命です。
趣味
釣りと囲碁。
熊本の自然や仲間との時間を、今も大切にしています。
私たちについて
ハタオ葬儀社は、昭和30年創業から70年。
熊本の地で、世代を越えてお見送りに携わってきました。
このページの内容は、現場に立ち続けてきた経験と、地域への想いをもとにお届けしています。
不安の中にある方が、少しでも安心できるように。
迷いの中にある方が、自分らしい選択を見つけられるように。
大切な方への想いは、きっとかたちにできます。
それぞれの歩幅に合わせて、そっと寄り添います。
【大切な方への想い、どう伝えられたか。お客様の「声」をご覧ください】
→ お客様の声を見る
【葬儀の「分からない」をもっと解消しませんか?】
→ 葬儀準備の参考コラムを見る
【ハタオ葬儀社へのお問い合わせ】
→ ハタオ葬儀社トップページ
【ご家族のペースで、納得いくまで丁寧なハタオ葬儀社の事前相談】
→ 事前相談の入口はこちら
葬儀場の詳細を見る
公営斎場もご利用になれます
【公営斎場】熊本市斎場
住 所
〒861-8031 熊本県熊本市東区戸島町796
アクセス
熊本市役所から車で、約35分
【公営斎場】菊池火葬場
住 所
〒861-1315 熊本県菊池市木柑子1318
アクセス
阿蘇高原線 三里木駅からタクシー24分
【公営斎場】大津火葬場
住 所
〒869-1233 熊本県菊池郡大津町大字大津110
アクセス
豊肥本線「肥後大津駅」からタクシーで5分

