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2026.04.13

家族葬のメリット・デメリットと現実|選ぶ前に知っておきたい後悔しないための全知識⑯

① はじめに

悲しみの中で、それでも「どうすればよかったのか」と考えてしまう夜が、あるかもしれません。

この記事でわかること

  • 家族葬を選ぶことの、本当のメリットとは何か
  • デメリットとして語られることの多くは、事前に知っていれば対処できること
  • 費用を抑えることへの罪悪感を、少し手放してもいい理由
  • 親族や職場への伝え方で、後から困らないための考え方
  • 「後悔しない選択」をした人たちに共通している、たった一つのこと

家族葬という言葉を調べているとき、あなたはきっと、誰かを見送る準備をしているか、あるいはすでに見送ったあとで「あれで良かったのだろうか」と静かに問い続けているのではないかと思います。

家族葬は、ここ数年で急速に広まりました。それでもまだ、「小さな葬儀で済ませた」「お金をかけなかった」と周囲に思われることへの不安や、親族から何か言われないかという気がかりを抱えたまま、選択を迫られている方はたくさんいます。

この記事では、葬儀の現場で多くのご家族と向き合ってきた経験をもとに、家族葬のメリット・デメリットを、できるだけ正直にお伝えしたいと思います。「こうしなければいけない」という答えを押しつけるつもりはありません。ただ、読み終えたあとに、少しだけ選択の輪郭が見えてきた、という状態になっていただけたら、それで十分です。

あなたが今、何を大切にしたいと思っているか。まずそこから、一緒に考えてみませんか。

② このような方へおすすめ

✅ 家族葬を検討しているが、本当に後悔しないか不安で困っている

✅ メリットとデメリットをきちんと比べてから決めたいと思っている

✅ 費用を抑えることへの罪悪感があり、それが正しいのか知りたい

✅ 親族や職場への伝え方が分からない

✅ 直葬・火葬式・おわかれ葬との違いについて、正確な情報がほしい

③ 目次

  1. 家族葬のメリットが、じつは「気持ちの余裕」につながる理由
    • 少人数だから生まれる、最後のゆっくりした時間
    • 費用を抑えることへの罪悪感を手放していい理由
    • 親しい人だけに囲まれる空間が、悲しみを変える
  2. 家族葬のデメリットを知ることで、後悔しない選択ができる
    • 後から来る弔問客への対応、どう準備すればいいか
    • 親族から「なぜ呼ばれなかった」と言われないために
    • 家族葬を選ぶとき、職場や近所への伝え方の工夫
  3. 家族葬を選んで「後悔しない人」に共通する、たった一つの考え方
    • 「小さな葬儀=手抜き」ではない、という静かな確信
    • 直葬・火葬式・おわかれ葬、それぞれの違いと選び方
    • 後悔しない葬儀のために、今できる一つのこと
  4. 最後に…なぜ、このようなことをするのか?
  5. よくあるご質問(Q&A)
  6. 執筆者紹介
  7. もう少し知りたいときの道しるべ

④ 記事本文

H2① 家族葬のメリットが、じつは「気持ちの余裕」につながる理由

家族葬を選ぶ理由として、多くの方がまず「費用」を挙げます。それは決して恥ずかしいことではありません。ただ、実際に家族葬を終えたご家族の声を聞いていると、時間が経つにつれて「あの静かな時間が良かった」という言葉が増えてくるのです。

費用のことは、後でゆっくり整理できます。でも、最後にそばにいられた時間は、二度と戻りません。家族葬のメリットを考えるとき、まずその「時間の質」から始めてみてほしいと思っています。

H3①-1|少人数だから生まれる、最後のゆっくりした時間

一般的な葬儀では、参列者が多くなればなるほど、ご遺族の動きも忙しくなります。受付の対応、挨拶の繰り返し、次の段取りの確認。気づけば、肝心の「お別れの時間」が、どこかに追いやられてしまうことがあります。

家族葬では、その時間の使い方がまったく変わります。参列者が少ないぶん、故人のそばにただ座っていられる時間が生まれます。手を握ること、好きだった歌を口ずさむこと、子どもが描いた絵を棺に入れること。「やってあげたかったけど、忙しくてできなかった」という後悔が、少なくなるのです。

少人数だから「寂しい」のではなく、少人数だから「深い」時間になる。そういうことが、現場ではよく起きています。

豆知識:家族葬の参列者数の目安 家族葬に明確な定義はありませんが、一般的には親族・親しい友人を含めて5〜30名程度の規模を指すことが多いです。10名以下の「小家族葬」を選ぶ方も増えています。人数よりも「誰と過ごすか」を基準にするご家族が多い印象です。

【まとめ・アドバイス】

熊本市でこんな場面がありました。小学生のお孫さんが、おじいちゃんへの手紙を声に出して読んだのです。読み終わったとき、お父さんもお母さんも、声を押し殺しながら泣いていました。「一般葬だったら、こんな時間はなかったかもしれない」とご家族は後日おっしゃっていました。

葬儀の現場で働いていると、「時間を贈ること」がいかに大切かを、何度も教えられます。家族葬という選択は、その時間を守る一つの方法でもあります。

もし「少人数で寂しくないか」という不安があるなら、一度「どんな時間を過ごしたいか」を先に考えてみてください。その答えが、規模の選択より大切だと思っています。

  • 家族葬では、参列者対応に追われず故人との時間を持ちやすい
  • 少人数だからこそ生まれる、深く静かなお別れがある
  • 「何をしてあげたいか」を軸に考えると、選択が整理されやすい
  • 時間の質は、参列者の数では決まらない

もしよければ、こちらも参考になります。 👉 ハタオ葬儀社の家族葬についてはこちら

H3①-2|費用を抑えることへの罪悪感を手放していい理由

「お金をかけなかった」という後ろめたさを、密かに抱えている方は少なくありません。親族の目が気になる、故人に申し訳ない気がする、そういった感情は、誰に話せるわけでもなく、ただひっそりと残ることがあります。

でも、少し立ち止まって考えてみてほしいのです。費用をかけることと、気持ちを込めることは、別のことです。

一般的に、家族葬の費用は一般葬と比べると低くなる傾向があります。参列者が少なければ、料理や返礼品の費用も抑えられます。その分のお金を、四十九日の法要や、故人が好きだったものへの供花に使ったご家族もいました。「葬儀に使わなかったぶん、ちゃんと別の形で気持ちを表せた」という言葉が、今でも印象に残っています。

費用の規模が、故人への思いの深さを決めるわけではありません。

豆知識:家族葬の費用の目安 家族葬の費用はプランや規模によって異なりますが、一般的な目安として総額50万〜150万円前後と言われることが多いです。ただし、斎場・花・料理・返礼品・宗教者へのお礼など、含まれる内容によって大きく変わります。事前に「何が含まれているか」を確認することが、後から慌てないためのポイントです。

【まとめ・アドバイス】

私自身、葬儀の費用についてご相談を受けるたびに、「どのくらいかけるべきでしょうか」と問われることがあります。そのたびに正直に答えています。「かけるべき金額というものは、ないと思います」と。

大切なのは、その場にいる方たちが、故人のことを想いながら過ごせる時間と空間を作れるかどうかです。費用は、そのための手段であって、目的ではありません。熊本市内でも合志市でも、費用を抑えながらも心のこもった葬儀をされたご家族は、たくさんいらっしゃいます。

「安くしたから手抜きだ」と思う人が、もしいたとしても、それはその方の誤解です。あなたが選んだ理由と、込めた気持ちを、誰かに証明する必要はありません。

  • 費用の多寡と、気持ちの深さは比例しない
  • 抑えた費用を別の形で使ったご家族も多い
  • 「何が含まれているか」の確認が、後悔を防ぐ第一歩
  • 罪悪感を手放すことが、落ち着いた判断への入り口になる

H3①-3|親しい人だけに囲まれる空間が、悲しみを変える

「知らない人に囲まれて泣くのは、なんだか違う気がする」という言葉を、あるご遺族からうかがったことがあります。その感覚は、とても正直なものだと思いました。

悲しみというのは、本来とても個人的なものです。人前で感情をさらけ出すことに慣れていない方にとって、大勢の前での葬儀は、逆に心を閉じさせてしまうことがあります。

家族葬は、そういう方にとって「自分のペースで悲しめる場所」になります。気を使わなくていい顔が、そこにある。だから、自然に涙が出る。自然に笑い話が出る。故人を偲ぶ時間が、硬くならずに流れていく。

「あの場が、あってよかった」と後から言葉にできる葬儀は、だいたい小さな空間の中にありました。

豆知識:「家族葬」と「密葬」の違い 混同されることがありますが、家族葬は通夜・葬儀・告別式を家族・親族中心で行うもの。密葬は後日「本葬」を行うことを前提に、まず近親者のみで行う葬儀を指します。現在は「本葬を行わない家族葬」が一般的になっており、密葬という言葉は以前ほど使われなくなっています。

【まとめ・アドバイス】

家族葬の場で、ご家族が故人の昔話を笑いながら話している場面に出会うことがあります。一般葬では、まずそういう雰囲気にはなりません。でも、その「笑い」の中にも、ちゃんと悲しみがある。それが本来の「悼む」という時間なのではないかと、私は思っています。

親しい人だけの空間は、感情を繕わなくていい場所でもあります。熊本市で担当した葬儀では、故人が好きだったラジオ番組のテーマ曲を流したご家族がいました。「らしかった」と言って、みんなが穏やかに笑っていました。

「こうあるべき葬儀」ではなく、「あの人らしい見送り」を選べるのが、家族葬という形の静かな強みです。

  • 親しい人だけの場は、感情を繕わずにいられる
  • 笑いも涙も自然に出てくる空間が、悼む時間になる
  • 「らしい見送り」は、少人数の空間から生まれやすい
  • 悲しみのペースは、人それぞれでいい

H2② 家族葬のデメリットを知ることで、後悔しない選択ができる

家族葬には、良い面だけではなく、事前に知っておかないと後から困ることもあります。ただ、それらのほとんどは「知っていれば対処できること」でもあります。

デメリットを並べることで不安をあおりたいわけではありません。ただ、「なんとなく良さそうだから」という理由だけで選んで、後で「こういうことが起きるとは思わなかった」と後悔するよりも、あらかじめ輪郭を知っておく方が、ずっと落ち着いて準備できます。

現場で見てきた、リアルな困りごとをお伝えします。

H3②-1|後から来る弔問客への対応、どう準備すればいいか

家族葬で参列をお断りした方の中には、「後日、お線香をあげに行きたい」と思う方が必ず出てきます。これは自然なことです。その対応が、葬儀後に思いのほか続くことが、デメリットとして挙げられることがあります。

特に、故人が地域の行事によく顔を出していた方や、職場での付き合いが長かった方の場合、弔問客が断続的に訪れることがあります。悲しみの中で、一人ひとりに対応することは、心身ともに消耗します。

事前にできる準備として、「後日、改めてご挨拶の場を設けます」という一文をお知らせに添えておくだけで、状況がだいぶ変わります。「いつ来ていいか分からなくて」という遠慮が、先方にも生まれるからです。

豆知識:「お別れの会」という選択肢 弔問対応が心配な場合、葬儀後に別の日を設けて「お別れの会」や「偲ぶ会」を開くご家族もいます。形式張らない会で、故人の写真を飾りながら参加者がゆっくり話せる場として機能します。すべての方に来ていただける機会として、負担が分散される効果もあります。

【まとめ・アドバイス】

合志市でご担当したあるご家族が、葬儀後の2週間で20件近い弔問対応をされていました。「こんなに来るとは思わなかった」と、疲れ果てた様子でお話しいただいたことが、今でも忘れられません。

事前に「後日、お知らせします」という一言をお知らせに入れるだけで、その状況はかなり変わります。私が担当するご家族には、必ずお伝えするようにしています。

葬儀は終わりではなく、始まりでもあります。終わったあとの生活を守るための準備も、葬儀の一部だと思っています。

  • 家族葬後の弔問対応は、想定より多くなることがある
  • 事前のお知らせに「後日ご挨拶の場を設ける」旨を添えると効果的
  • 「お別れの会」を別途設ける方法も選択肢の一つ
  • 葬儀後の生活を守ることも、大切な準備のうち

H3②-2|親族から「なぜ呼ばれなかった」と言われないために

家族葬で最も多い後悔の一つが、「親族関係のもつれ」です。「なぜ知らせてくれなかったのか」「呼ばれると思っていた」という声が、後から届くことがあります。

これは、家族葬そのものの問題というより、「誰を家族とするか」の線引きが、人によって違うことが原因です。ご自身が「近しい親族」と思っていた範囲と、相手が「私は呼ばれるはずだった」と思っている範囲が、食い違うのです。

事前に「声をかける範囲」を決め、それ以外の方には早めに一言添えておくことが大切です。「故人の意向で家族のみで行います」という一文が、後からの誤解を防ぐことが多いです。

豆知識:「家族葬」の「家族」の範囲は? 法律的な定義はありません。多くの場合、配偶者・子・孫・兄弟姉妹など二親等以内を中心に、故人の意向や関係性によって範囲を決めます。「叔父・叔母は含めるか」「故人の親しかった友人は?」という判断は、ご家族の意向によってさまざまです。

【まとめ・アドバイス】

親族関係のこじれは、葬儀の後に長く続くことがあります。「あの時呼んでもらえなかった」という感情は、何年も残ることがある。それは、誰も望んでいないことです。

私が経験した中で、事前に「叔母だけは、離れて暮らしていても必ず呼ぼう」と決めていたご家族は、後から揉めることがありませんでした。「あの人はどうするか」という会話を、事前に誰かとしておくこと。その小さな一手間が、家族葬後の関係を守ります。

「決めることへの罪悪感」を感じる必要はありません。誰かを傷つけないための準備は、愛情の一形態です。

  • 「家族」の範囲の認識は、人によって異なる
  • 声をかけない方への事前の一言が、後のもつれを防ぐ
  • 「故人の意向で」という添え書きが、誤解を和らげることが多い
  • 事前の話し合いが、葬儀後の関係を守る

H3②-3|家族葬を選ぶとき、職場や近所への伝え方の工夫

職場の同僚や上司、近所の方への連絡は、「どう伝えればいいか」と迷う部分の一つです。「家族葬で行います」とだけ伝えると、「参列したかったのに」と思わせてしまうこともあるし、何も言わなければ後から知って気まずくなることもある。

バランスが難しいところですが、基本的な考え方として、「早めに、簡潔に、感謝を添えて」が、後からの関係を守りやすくします。

たとえば職場であれば、上司や人事担当者だけに先に伝え、「家族の意向で身内のみで執り行います。ご厚意はありがたくお受けするつもりですが、参列のお気遣いは不要です」という形にすると、相手も動きやすくなります。近所の方であれば、葬儀後に挨拶に伺うことで、関係が自然に保たれることが多いです。

豆知識:香典・弔電の受け取りについて 家族葬で「香典辞退」を選ぶご家族も増えています。事前にその意向を伝えておくと、相手も迷わずに済みます。ただし、辞退の意向を伝えても「気持ちだけでも」と贈ってくださる方もいるため、受け取った場合の対応(お礼状など)を事前に考えておくと安心です。

【まとめ・アドバイス】

「どう伝えればいいか分からなくて、何も言えなかった」という方が、後からとても困った様子で話してくださったことがあります。相手に気を使わせたくない、という優しさが、逆に相手を困惑させてしまうことがある。伝えることそのものが、相手への配慮になるのです。

職場への連絡は、自分でしなくても構いません。家族の誰かに代わってもらうことも、立派な選択です。熊本市内の葬儀では、そういった連絡周りのお手伝いをご希望のご家族に寄り添うこともあります。

「正しい伝え方」は一つではありません。あなたの状況に合わせて、最も負担の少ない方法を選んでください。

  • 職場・近所への連絡は「早めに、簡潔に、感謝を添えて」が基本
  • 参列への配慮と、香典・弔電の意向を一緒に伝えると相手が動きやすい
  • 連絡を代わりに担う家族を決めておくと、自分の負担が減る
  • 伝えること自体が、相手への配慮になることを忘れずに

H2③ 家族葬を選んで「後悔しない人」に共通する、たった一つの考え方

メリットもデメリットも、知識として頭に入れたあと、最終的に「どうすれば後悔しないか」という問いに向き合うことになります。

私がこれまで関わったご家族を振り返ると、後から「あれで良かった」と言える方に、一つの共通点があります。それは、「誰かの正解に合わせようとしなかった」ということです。

世間の「普通」でも、親族の「常識」でも、ネット上の「おすすめ」でもなく、「自分たちはどう見送りたいか」という問いを、最後まで手放さなかった。それだけのことです。

H3③-1|「小さな葬儀=手抜き」ではない、という静かな確信

規模が小さい葬儀を「質素すぎる」「手をかけていない」と感じる方が、ご親族の中にいるかもしれません。でも、その見方は少しずつ変わってきています。

「大きな葬儀が丁寧な見送り」という感覚は、ある時代の価値観です。参列者の数や祭壇の大きさが、故人への敬意を表す指標だった時代の。それが今、問い直されています。

小さな空間で、時間をかけて、ゆっくりと過ごす。そこにある丁寧さは、規模の大きさとは別の次元にあります。「あの人らしかった」という言葉が後から出てくる葬儀の多くは、決して大きくありませんでした。

豆知識:「終活」と葬儀の選択 近年、故人自身が生前に葬儀の希望を伝えておく「終活」が広まっています。「小さくていい」「近しい人だけで」という希望を書き留めておくことで、遺された家族が迷わずに済む場合があります。エンディングノートや遺言書とあわせて考えることも増えています。

【まとめ・アドバイス】

菊陽町でご担当したあるご家族が、葬儀から半年後に「あの人らしかった、小さくてよかった」とおっしゃってくださいました。その言葉が、今でも私の中に残っています。

「手抜き」かどうかは、規模では決まりません。どんな気持ちで場を整えたか、誰が最後にそばにいたか、そこに込めた想いが何だったか。それが、葬儀の中身を決めるものだと、私は思っています。

自分たちが「これでよかった」と思える選択をすること。それが、周囲の評価よりずっと大切です。

  • 規模の小ささは、気持ちの少なさではない
  • 「らしい見送り」は、小さな空間でこそ生まれやすい
  • 「終活」で故人の希望を知っておくと、家族の迷いが減る
  • 後から「あれで良かった」と言えることが、後悔しない葬儀の証

H3③-2|直葬・火葬式・おわかれ葬、それぞれの違いと選び方

「家族葬」のほかにも、「直葬」「火葬式」「おわかれ葬」という言葉を目にすることがあります。それぞれ何が違うのか、簡単に整理しておきます。

直葬・火葬式は、通夜・葬儀・告別式を行わず、火葬のみで見送る形です。費用が最も抑えられ、体力的・時間的な負担も少ない。「本人が望んでいた」「家族が遠方で集まれない」といった事情の方が選ぶことも多いです。式がないぶん、「お別れの時間が短い」と感じる方もいます。

おわかれ葬は、葬儀社によって呼び方が異なりますが、一般的には通夜を省略して告別式のみを行う形、または火葬前後に短時間のお別れの時間を設けるスタイルを指すことが多いです。「式をしたいけれど、短時間で済ませたい」という方に選ばれます。

家族葬は、これらの中間的な存在で、通夜・告別式の形式を保ちながら、参列者を限定する形です。「形式はきちんとしたい、でも大きくはしたくない」という方に合っています。

どれが正しいということはありません。状況と、自分たちが何を大切にしたいかで、選んでください。

豆知識:宗教者・お経の有無 直葬・火葬式の場合、宗教者を呼ばないケースもあります。宗教的な形式にこだわらないご家族、あるいはお寺との付き合いがないご家族に選ばれることが多いです。一方で、「やはりお経は必要」という思いがある場合は、火葬炉の前で短時間の読経をお願いするケースもあります。

【まとめ・アドバイス】

「直葬を選んだことを後悔している」という声を聞くことがあります。その多くは、選択そのものへの後悔ではなく、「ゆっくりお別れする時間がなかった」という後悔です。

どの形式を選んでも、「最後にそばにいる時間」は確保できます。形式よりも、その時間の使い方を先に考えておくことが、後悔を減らす一番の方法です。

迷ったときは、費用や形式より先に、「その人のために、最後に何をしてあげたいか」という問いを持ってみてください。答えが、自然と形式を指し示してくれることがあります。

  • 直葬・火葬式は式を省略し、費用・負担を最小化した形
  • おわかれ葬は、短時間の式とお別れの時間を確保した形
  • 家族葬は、形式を保ちながら参列者を限定する形
  • 「何をしてあげたいか」が、形式選びの最良の基準になる

もしよければ、こちらも参考になります。 👉 ハタオ葬儀社の家族葬・各プランはこちら

H3③-3|後悔しない葬儀のために、今できる一つのこと

「まだ先の話だから」と思っていた方が、突然の出来事で慌てて準備をしなければならなくなる場面を、何度も見てきました。時間がある今のうちに、一つだけやっておいてほしいことがあります。

それは、「家族と一度、話してみること」です。

難しい話でなくていいのです。「もし何かあったとき、小さくてもいいよね」「お父さんはどういうのが好きだったかな」という会話の断片でいい。その小さな会話が、いざというときの家族の道しるべになります。

「そんな話、縁起でもない」と思う方もいるかもしれません。でも、縁起が悪い話ではなく、大切な人を「どう見送りたいか」という愛情の話です。怖い話ではなく、思いを確かめ合う会話だと、少し捉え方が変わるかもしれません。

豆知識:事前相談について 多くの葬儀社では、事前相談を無料で受け付けています。「まだ具体的には…」という段階でも、話を聞いてもらうだけで、漠然とした不安が整理されることがあります。資料をもらっておくだけでも、いざというときの判断が早くなります。

【まとめ・アドバイス】

私自身、家族に「小さくていいよ」と伝えたことがあります。葬儀の仕事をしていると、「ちゃんと伝えておかなければ」という気持ちが自然と出てきます。それは怖さではなく、残る人への思いやりです。

今日、この記事を読んでいるあなたに、一つだけお願いがあるとしたら。大切な人と、いつか一度だけ、「もし何かあったら、こういう見送り方がいいな」という話をしてみてください。それだけで、未来の自分たちがずいぶん楽になります。

  • 「話しておくこと」が、後悔しない葬儀への最初の一歩
  • 縁起を超えて、大切な人への思いやりとして捉え直してみる
  • 事前相談は、早すぎることはない
  • 今日できる小さな一歩が、いざというときの大きな支えになる

⑤ 最後に…なぜ、このようなことをするのか?

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

家族葬のメリットとデメリット、形式の違い、後悔しないための考え方。いろいろとお伝えしてきましたが、一番伝えたかったことは、知識ではありません。

「あなたが選ぶ見送り方は、正しい」ということです。

少し、自分の話をさせてください。

この仕事を始めて、多くのご家族の最後の時間に立ち会ってきました。その中で、「あれで良かった」と言える方と、「後悔している」と言う方の違いを、ずっと考えてきました。

費用でも、規模でも、形式でもありませんでした。「自分たちが決めた」という感覚があるかどうか。それだけの違いでした。

誰かに言われたから、世間の相場だから、そういう理由で選んだ方は、後から迷うことがある。でも、「自分たちにはこれが合っていた」と感じて選んだ方は、時間が経つにつれて、穏やかになっていく。

この記事を書いているのは、一人でも多くの方に「自分たちで決めていい」と感じてほしいからです。

もし、何か迷っていることがあれば。資料を見てみる、という方法もあります。誰かに話を聞いてもらう、という方法もあります。急がなくていい。ただ、一人で抱えているよりは、少し楽になれるかもしれません。

👉 ハタオ葬儀社トップページ

⑥ Q&A(よくあるご質問)

Q1. 家族葬にしたいのですが、故人の友人や知人が来たがっています。どうすればいいですか?

A1. 難しいですね。その気持ちは、故人への愛情から来るものだと思います。一つの方法として、「葬儀は家族のみで執り行いますが、後日改めてお別れの場を設けます」とお伝えする形があります。すべての方の気持ちに応えることはできませんが、「場を設ける意思がある」と伝えるだけで、多くの方が納得してくださることが多いです。

Q2. 家族葬を選ぶと、香典が集まらず費用が足りなくなりますか?

A2. 参列者が少ない分、香典の総額は一般葬より少なくなることが多いです。ただ、家族葬は費用自体も抑えられる傾向があるため、必ずしも「赤字になる」というわけではありません。香典に頼る前提ではなく、葬儀社との事前の費用確認が、安心への第一歩です。

Q3. 「家族葬にして後悔した」という声を聞きます。どういった後悔が多いですか?

A3. 多いのは、「弔問対応が想定より多かった」「親族から連絡がなかったと言われた」「お別れの時間が短かった」といったものです。いずれも、事前に少し準備しておくことで対処できるものが多いです。この記事で触れた内容が、その準備の参考になれば幸いです。

Q4. 一般葬と家族葬、どちらが「故人への供養」として正しいですか?

A4. 正しい・正しくないという基準は、宗教や地域によって異なります。ただ、「どれだけ丁寧に見送るか」は、参列者の数や費用の多寡で決まるものではないと、私は思っています。故人を想う気持ちが込められていれば、どちらの形も等しく「供養」だと考えています。

Q5. 直葬(火葬式)は、寂しすぎませんか?

A5. 「寂しい」と感じるかどうかは、形式よりも「何ができたか」によるところが大きいかもしれません。直葬でも、火葬炉の前でゆっくりお別れをする時間を取ることはできます。「式がないから何もできない」ということはありませんので、担当者に「こういう時間を持ちたい」と伝えてみてください。

Q6. 家族葬を検討していますが、まだ具体的には決まっていません。今から葬儀社に相談してもいいですか?

A6. もちろんです。「まだ決まっていない段階だから相談しにくい」と思う方は多いですが、そういう時期こそ、ゆっくり話を聞いてもらいやすいタイミングでもあります。資料をもらうだけでも、頭の中が整理されることがあります。急かされるような葬儀社でなければ、話を聞くだけでも構いません。

⑦ 執筆者紹介

畑尾 一心(はたお いっしん) ハタオ葬儀社 代表

熊本市を拠点に、葬儀の仕事に携わってきた中で、ずっと大切にしてきたことがあります。それは、「答えを押しつけない」ということです。

正解は、ご家族の数だけあります。同じ「家族葬」でも、10人のご家族があれば、10通りの見送り方があります。私にできることは、その選択肢を一緒に広げることと、決めたことを一緒に形にすることだけだと思っています。

合志市・菊陽町・熊本市を中心に、地域の方々の「その人らしい見送り」に寄り添ってきました。「小さくていい」「静かでいい」「家族だけでいい」。そういった言葉を、恥ずかしいと思わないでほしいと、いつも思っています。

葬儀のことで迷っていること、怖くて聞けなかったこと。いつでも、話しかけてください。

👉 ハタオ葬儀社へのお問い合わせはこちら

⑧ もう少し知りたいときの道しるべ

この記事を最後まで読んでくださったあなたは、今、少しだけ気持ちが整理されてきているかもしれません。でも、「もう少し知りたい」「次に何を確認すればいいか」と思っている方もいるでしょう。

そういった方のために、次に見ていただきたいページをご紹介します。急いで決める必要はありません。気が向いたときに、ゆっくり眺めてみてください。

何から考えればいいか迷ったときに

まず、ハタオ葬儀社のトップページをご覧いただくと、葬儀全体の流れと、私たちの考え方が伝わると思います。「どんな葬儀社に相談すればいいか」の判断にもなります。

👉 ハタオ葬儀社トップページ

家族葬の具体的な内容・費用を知りたいときに

「家族葬にしようかな」という気持ちが少し固まってきたら、実際のサービス内容やプランをご確認いただけます。費用の目安や、含まれる内容の確認に役立てていただければ幸いです。

👉 ハタオ葬儀社の家族葬・サービスページ

今すぐでなくても、いずれ必要になるかもしれない情報として

「まだ先の話だけど、なんとなく気になっている」という方は、資料だけ取り寄せておくという方法もあります。手元に一つあるだけで、いざというときの焦りが少し和らぎます。

少し落ち着いてから、ゆっくり考えたいときに

合志市・菊陽町・熊本市にお住まいの方で、「一度話を聞いてもらいたい」という方は、お気軽にご連絡ください。答えを急かすことはしません。ただ、そばに座って、一緒に考えます。

👉 ハタオ葬儀社へのお問い合わせ

 執筆者・監修者紹介

この記事の執筆者・監修者について

執筆者

畑尾 一心(はたお いっしん)

ハタオ葬儀社 3代目 代表取締役社長|熊本県熊本市

経歴・保有資格

 1974年、熊本生まれ。三代続く熊本の葬儀社・ハタオ葬儀社の代表として、30年以上にわたり葬祭業に従事。現在も年間400件を超える熊本県内のご葬儀・ご相談に携わっており、家族葬・一般葬・一日葬・火葬式など、ご家族のご意向に合わせたさまざまな形式に対応している。仏式・神式・キリスト教式をはじめ、各ご家庭の宗派に沿ったお見送りはもちろん、熊本特有の地域の風習や親族間のつながりにも寄り添いながら、数多くのご家族のお見送りをお手伝いしてきた。

 厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター技能審査資格を保有。NPO法人全国葬送支援協議会 熊本中央本部代表として、熊本の葬送文化の発展と普及に取り組んでいる。また、一般社団法人終活協議会の終活セミナー講師、終活カウンセラー協会の終活カウンセラーとしても活動し、熊本県内の皆様に向けて、葬儀に関する正確な情報と終活の備えについて発信し続けている。

熊本の葬儀に携わり続けてきた想い

熊本で三代続く葬儀社に生まれ、幼い頃からお葬式という場を身近に感じながら育ちました。祖父や父がご遺族様に寄り添いながらお見送りをお手伝いする姿を見て、「この仕事は人の人生の最後に関わる、大切な役割なんだ」と自然と感じるようになりました。

熊本で数多くの葬儀に携わる中で、強く感じているのは「お葬式はやり直しができない」ということです。現場では「もっとこうしてあげたかった」「事前に知っていれば違った選択ができたのに」というお声をいただくことも少なくありません。特に家族葬を選ばれたご家族から、後から「もう少しお声がけすれば良かった」と悩まれるケースも熊本では見受けられます。だからこそ、ご家族が後悔のないお見送りができるよう、一つひとつのご葬儀に心を込めて向き合うことを何より大切にしています。

日本に古くからある葬送の文化には、「感謝を伝える」「人と人のつながりを大切にする」という深い意味が込められています。その意味を守りながら、現代のご家族のかたちに合った、無理のない、心に残るお見送りをお手伝いしたい。「この形で良かった」と思っていただけるお葬式を一つでも多く——それが、この仕事を続けている理由です。

この記事を執筆した理由

熊本で葬儀のことを調べると、インターネット上には不正確な情報や、地域の実情に合わない内容も少なくありません。熊本の葬儀社として30年以上現場に立ち続けてきた経験をもとに、熊本のご家族が本当に必要としている正確な情報をお届けしたいという思いから、この記事を執筆しました。葬儀社選びや費用の目安、家族葬と一般葬の違いなど、実際の現場で見てきたことを包み隠さずお伝えします。

熊本でご葬儀をお考えの方へ

葬儀について考えることは、決して簡単なことではありません。「まだ先のこと」と感じながらも、どこかで不安を抱えていらっしゃる方も多いと思います。この記事が、そのような不安を少しでも和らげるきっかけになれば幸いです。熊本での葬儀はあらかじめすべてを決めておく必要はありませんが、少しだけ知っておくことで、いざというときの迷いや負担を大きく減らすことができます。「何から始めればいいか分からない」そんな段階でも、熊本のハタオ葬儀社へどうぞ安心してご相談ください。

監修者

畑尾 義興(はたお よしおき)

ハタオ葬儀社 会長|熊本県熊本市

経歴

昭和30年(1955年)、熊本で先代・畑尾義人により創業されたハタオ葬儀社を引き継ぎ、約40年間にわたり熊本の葬儀社として経営を担ってきました。創業者の思い「誰もが誇りと思えるお葬式」を礎に、葬儀業一筋で熊本のご遺族様に寄り添い続けてきました。自身の葬儀体験から、家族の気持ちが伝わるお見送りの大切さを実感し、心と費用の両面でご負担を軽減するお手伝いを信条としています。

想い

熊本に根差した温かく、心のこもった葬儀を提供することが私たちの使命です。ご遺族様の思いを最優先に、感謝の気持ちを込めた葬儀をお手伝いし、後悔のないお見送りをサポートします。ハタオ葬儀社は創業から70年にわたり、熊本の皆様とともに歩んでまいりました。これからも変わらぬ姿勢で、大切な方へのお見送りを誠心誠意お手伝いいたします。

ハタオ葬儀社は、創業から70年にわたり熊本に根差したサービスを提供してきた葬儀社です。本記事は、熊本の葬儀現場で30年以上の実績を持つ執筆者・監修者が、実際の経験をもとに執筆・監修した内容です。熊本でのご葬儀・家族葬に関するご不安やご不明な点は、いつでもお気軽にご相談ください。

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生活保護を受けている方の葬儀も承っております

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