コラム

2024.08.03

熊本での家族葬のデメリット

熊本での家族葬のデメリット

家族葬は、故人と親しい家族やごく親しい友人のみで静かに見送ることができる葬儀の形式です。しかし、メリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、熊本での家族葬におけるデメリットについて詳しく解説いたします。

1. 参列者の制限

1.1 親しい人のみの参列

家族葬では、参列者が限られているため、親しい家族やごく親しい友人のみが参列します。このため、故人を偲びたいと思っている多くの知人や友人が葬儀に参列できないことがあります。これにより、後日お悔やみの言葉を受け取る機会が増え、対応に追われる可能性があります。

1.2 親族間の調整が難しい場合がある

参列者を限定する際、親族間で誰を招くかについて意見の相違が生じることがあります。特に、故人の交友関係が広かった場合や親族が多い場合、誰を招くかの選定が難しくなることがあります。これにより、家族間での調整が必要となり、トラブルが発生する可能性があります。

2. 社会的な反応

2.1 葬儀後の対応が必要

家族葬に参列できなかった友人や知人が、後日お悔やみの言葉をかけてくることがあります。これにより、葬儀後も故人を偲ぶ時間が続くことになり、家族が精神的に負担を感じることがあります。また、後日改めてお別れの会や法要を開く必要が生じる場合もあります。

2.2 誤解を招く可能性

家族葬を選択することで、周囲に誤解を招くことがあります。例えば、「なぜ自分は呼ばれなかったのか」と感じる人がいたり、「家族葬を選んだ理由は何か」と疑問に思う人がいたりすることがあります。これにより、人間関係に影響を及ぼすことがあるため、事前に家族葬を選択する理由を親しい人々に伝えておくことが重要です。

3. プライバシーの確保

3.1 葬儀の進行に関する問題

家族葬は限られた人数で行うため、プライバシーが保たれやすいというメリットがありますが、逆に少人数のために進行に関する問題が発生することもあります。例えば、準備が不足している場合や、急なトラブルが発生した場合に対応が難しくなることがあります。

3.2 家族内のコミュニケーション

家族葬では、家族間でのコミュニケーションが密になるため、感情のぶつかり合いや意見の相違が生じやすくなります。特に、葬儀の準備や進行に関する意見の違いが大きい場合、葬儀が終わった後も家族間でのわだかまりが残ることがあります。

4. 費用の問題

4.1 葬儀のコストが高くなる可能性

家族葬は一般的に規模が小さいため費用が抑えられるとされていますが、必ずしもそうとは限りません。例えば、特別な会場を選んだり、オプションサービスを追加したりすることで、結果的に費用が高くなることがあります。また、後日お別れの会を開く場合、その費用が追加で発生することもあります。

4.2 サービスの選択が難しい

家族葬は、一般的な葬儀と異なるサービスやオプションが多いため、どのサービスを選ぶべきか迷うことがあります。特に、葬儀に不慣れな方や初めて家族葬を経験する方にとって、適切なサービスを選ぶことが難しくなることがあります。

5. 地域の風習や文化

5.1 地域の風習に合わせる難しさ

熊本には独自の風習や文化があり、家族葬を行う際にこれらを尊重する必要があります。しかし、家族葬の形式が地域の風習に合わない場合、周囲からの理解を得ることが難しくなることがあります。例えば、地域で行われる特定の儀式や慣習を家族葬に取り入れることが難しい場合があります。

5.2 周囲からの圧力

地域社会が密接な関係を持つ熊本では、家族葬を選択することで周囲からの圧力や期待を感じることがあります。地域の伝統を重んじる人々からの反応や意見に対応する必要が生じることがあります。これにより、家族が精神的な負担を感じることがあります。

まとめ

家族葬は、故人との最後の時間を静かに過ごすための良い選択肢ですが、いくつかのデメリットも存在します。参列者の制限や社会的な反応、プライバシーの確保に関する問題、費用の問題、地域の風習や文化への対応など、考慮すべき点が多くあります。家族葬を選ぶ際には、これらのデメリットを理解し、ご家族の希望や状況に応じて適切な判断を行うことが重要です。

ハタオ葬儀社では、ご遺族の皆様が安心して故人を送り出せるよう、丁寧なサポートを心がけております。家族葬に関するご相談やご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


執筆者:畑尾義興(会長)、畑尾一心(社長)

畑尾義興:ハタオ葬儀社 会長
昭和30年より、熊本の地で先代畑尾義人により創業されたハタオ葬儀社を引継ぎ約40年、創業者の思いである「誰もが誇りと思えるお葬式」を基に経営を引き継ぎ。自身の葬儀の体験から家族の思いがかよい、心と費用の負担を軽くするお手伝いを大切に、地元の感謝の思いを込めて葬儀の仕事一筋に取り組んできました。趣味は釣り、囲碁。熊本の自然と友人との時間を楽しんでいます。

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