一日葬コラム

2026.11.02

一日葬とは?費用相場・流れ・メリットと注意点を徹底解説

最終更新日:【公開時に設定】|執筆:畑尾一心(ハタオ葬儀社 代表取締役社長)|監修予定:畑尾義興(ハタオ葬儀社 会長)

はじめに

一日葬とは、一般的に通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行うお葬式です。

従来の二日間にわたるお葬式と比べて、ご家族や参列者の身体的・時間的な負担を軽減できる場合があります。ただし、葬儀費用が必ず半分になるわけではなく、菩提寺やご親族への事前相談が必要になることもあります。

「家族の人数が少なく、高齢の親族にもできるだけ負担をかけたくない」

ハタオ葬儀社では、こうした思いから一日葬を検討されるご家族のお話を伺います。

一方で、「通夜を行わなくても失礼にならないだろうか」「故人と十分にお別れできるだろうか」と、迷われる方もいらっしゃいます。

一日葬は、お別れを簡単に済ませるためだけの葬儀ではありません。ご家族の希望に合わせて、葬儀・告別式やお花入れなど、故人様に感謝を伝える時間を大切にすることができます。

この記事では、熊本で長年葬儀のお手伝いをしてきたハタオ葬儀社が、一日葬の基本から費用、流れ、メリット・デメリット、後悔しないための確認事項まで、分かりやすく説明します。

この記事で分かること

  • 一日葬の意味と家族葬・二日葬との違い
  • 一日葬の費用相場と、基本料金以外に必要になる費用
  • 葬儀当日までの準備と具体的な時間割
  • 一日葬のメリット・デメリット
  • 菩提寺や親族への相談の仕方
  • 熊本で一日葬を行う際の注意点
  • 後悔しないために確認したい5つのこと

一日葬にも二日葬にも、それぞれ良さがあります。どちらかを正解と決めつけず、ご家族に合ったお別れの形を考えるための参考にしていただければ幸いです。

このような方へおすすめ

この記事は、次のような方におすすめです。

  • 一日葬がどのようなお葬式なのか、基本から知りたい方
  • 高齢のご家族や親族の負担をできるだけ減らしたい方
  • 一日葬の費用や追加料金について詳しく知りたい方
  • 通夜を行わなくても十分なお別れができるか心配な方
  • 家族葬や二日葬との違いを知り、納得して葬儀形式を選びたい方

1. 一日葬とはどのようなお葬式か

一日葬は、通夜を省略し、葬儀・告別式と火葬を原則1日で行う葬儀形式です。

葬儀の日数を減らすことが特徴ですが、故人様とのお別れに必要な時間まで省略するという意味ではありません。

1-1. 一日葬は通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う

一般的な二日葬では、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を行います。

一方、一日葬では一般の参列者をお迎えする通夜式を行わず、葬儀・告別式と火葬を同じ日に行います。

仏式の場合は、葬儀当日に読経や焼香を行い、故人様との最後のお別れをして出棺することができます。

そのため、一日葬だからといって、宗教儀礼をすべて省略するわけではありません。

また、参列者を家族だけに限定する決まりもありません。ご家族やご親族だけでなく、故人様と親しかった方に参列していただくこともできます。

ただし、通夜を行わないため、仕事や遠方からの移動の都合で参列できない方が生じる可能性があります。

一日葬を選ぶ際は、どなたにお別れしていただきたいかも考えておくことが大切です。

1-2. 一日葬は亡くなった翌日に葬儀をするという意味ではない

ハタオ葬儀社がお客様からいただく質問の一つに、「一日葬は亡くなった翌日に葬儀をするのですか?」というものがあります。

一日葬の「一日」とは、葬儀・告別式と火葬を行う日数を表しています。

亡くなった翌日に必ず葬儀をするという意味ではありません。

実際には、亡くなられた後に故人様を安置し、葬儀の打ち合わせや菩提寺への連絡、火葬場の予約などを進めます。

火葬場や式場、宗教者の予定によっては、葬儀まで数日かかることもあります。

また、「墓地、埋葬等に関する法律」第3条では、原則として死亡後24時間を経過するまでは火葬できないことが定められています。

一日葬だからといって、急いで葬儀を行わなければならないわけではありません。

ご家族の希望やご親族の予定を伺いながら、無理のない日程を考えることが大切です。

参考:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=79149000&dataType=0&pageNo=1

1-3. 一日葬でも故人様とのお別れの時間を大切にできる

「通夜がないと、故人とゆっくりお別れできないのではないか」

一日葬を検討する際、このような心配をされる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、通夜を行わないことで、お別れの機会が少なくなる場合はあります。

しかし、一日葬でも、葬儀当日以外に故人様と過ごす時間を設けることはできます。

例えば、安置中の面会や納棺、葬儀前の時間、出棺前のお花入れなどです。

ハタオ葬儀社では、ご家族の希望に応じて、葬儀前日に納棺の時間を設けたり、安置中の面会についてご相談を承ったりしています。

面会できる時間帯や納棺の日時は、式場や安置状況によって異なります。

また、出棺前には、ご家族やご親族の皆様で故人様のお棺にお花を手向ける時間を大切にしています。

お花を手向けながら感謝の気持ちを伝えることも、ご家族らしいお別れの一つです。

大切なのは、葬儀の日数だけでなく、故人様とどのような時間を過ごしたいかを考えることです。

2. 一日葬の費用相場と総額の考え方

一日葬は、通夜を省略することで費用を抑えられる場合があります。

ただし、葬儀・告別式や火葬に必要な費用は残るため、二日葬と比較して必ず半額になるわけではありません。

費用を考える際は、全国的な相場と葬儀社の基本プラン料金、実際に支払う総額を区別することが重要です。

2-1. 一日葬の全国平均費用は約74万円

株式会社鎌倉新書が2026年に公表した「第7回お葬式に関する全国調査」によると、一日葬の葬儀費用の平均は74万4,300円でした。

同じ調査では、葬儀形式別の平均費用が次のように報告されています。

葬儀形式 全国平均費用
一般葬 122万100円
家族葬 96万3,900円
一日葬 74万4,300円
直葬・火葬式 49万5,600円

この調査は、全国の40歳以上で直近2年以内に喪主、または喪主に準ずる立場を経験した方2,000人を対象に行われたものです。

全国的な費用水準を知る参考になりますが、熊本市・合志市・菊陽町での費用を示したものではありません。

また、家族葬は主に参列者の範囲、一日葬は葬儀の日程に着目した呼び方です。両方の特徴を持つ葬儀もあるため、平均額だけでどちらがよいと判断することはできません。

実際の費用は、式場、参列人数、安置日数、お料理、返礼品、宗教儀礼などによって変わります。

全国平均は一つの目安として、ご家族が希望する内容で見積もりを確認しましょう。

出典:株式会社鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」
https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12326/

※調査結果の引用条件は公開前に確認してください。

2-2. 基本プラン料金と実際の支払い総額は異なる

葬儀費用で特に確認していただきたいのが、基本プラン料金と実際の支払い総額の違いです。

基本プラン料金は、葬儀社があらかじめ定めたサービスや物品を組み合わせた料金です。

一方、実際の支払い総額は、ご家族の希望や利用条件によって変わることがあります。

例えば、返礼品やお料理を用意する場合は、その人数や内容に応じて費用が加わります。

また、安置期間が長くなった場合や、搬送距離がプランの規定を超えた場合にも、追加費用が必要になることがあります。

葬儀費用は、大きく次のように考えると分かりやすくなります。

費用の区分 主な内容
基本プラン料金 棺・祭壇・式場・搬送など、プランに含まれるもの
条件により追加される費用 規定を超える搬送・安置・ドライアイスなど
希望によって変わる費用 返礼品・お料理・追加供花・オプション
別途確認する費用 火葬料金・宗教者へのお礼など

※何が含まれるかは、葬儀社やプランによって異なります。

表示されている基本料金だけでなく、必要なものを含めた見積もりを確認することが大切です。

2-3. ハタオ葬儀社の「花いっぱいの一日葬」は税込275,000円から

ハタオ葬儀社では、「花いっぱいの一日葬」をご用意しています。

事前相談と会員登録による割引が適用された場合、基本プラン料金は税込275,000円です。

項目 料金
一般価格 300,000円(税抜)
事前相談・会員登録による割引 50,000円(税抜)
割引適用後の基本プラン料金 250,000円(税抜)
割引適用後の税込料金 275,000円

この基本プラン料金は、ハタオ葬儀社のすべての自社式場で共通です。

基本プランには、生花祭壇、お棺、搬送車、安置室、式場使用料、スタッフによる対応などが含まれています。

また、ご家族とのヒアリングで確認した内容では、安置費用は2日分含まれています。

熊本市内の搬送も基本プランの範囲で対応していますが、搬送距離が50kmを超える場合や熊本市外からの搬送については、料金の確認が必要です。

ただし、安置が2日を超える場合の追加料金や、搬送の詳しい適用条件については、個別のお見積もりでご案内します。

返礼品やお料理も、ご家族の希望に合わせて注文することができます。

税込275,000円は、割引適用後の基本プラン料金であり、すべての費用を含めた総額を保証するものではありません。

詳しいプラン内容はこちらから確認できます。

ハタオ葬儀社「花いっぱいの一日葬」

2-4. 一日葬で追加費用が発生する場合がある項目

一日葬の見積もりでは、基本プランに何が含まれているかを確認したうえで、追加費用が必要になる条件を把握することが大切です。

主な確認項目は次のとおりです。

費用項目 追加費用が発生する主な条件
返礼品 参列者の人数や返礼品の数量
飲食費 火葬中のお食事や精進落としを用意する場合
供花 基本プランとは別にお花を注文する場合
搬送費 搬送距離・回数などがプラン規定を超える場合
安置費 基本プランに含まれる2日分を超える場合
ドライアイス 安置期間が延び、追加処置が必要な場合
オプション 湯灌などの追加サービスを希望する場合
火葬料金 利用する火葬場や住所区分による
宗教者へのお礼 お布施・お車代・御膳料など

これらがすべて追加料金になるわけではありません。

例えば、基本プランに含まれているサービスで十分な場合は、追加する必要がないものもあります。

また、祭壇にお花が含まれていても、ご家族の希望によって追加の供花を用意することはできます。

大切なのは、必要なものと希望に応じて選べるものを分けて考えることです。

2-5. 二日葬より減る費用と変わらない費用がある

一日葬では、一般の参列者をお迎えする通夜式を行わないため、通夜振る舞いなどの飲食費を減らせる場合があります。

一方、祭壇・棺・骨壺・火葬料金などは、一日葬でも必要になるものです。

費用項目 二日葬との違い
通夜料理 不要になることが多い
通夜の返礼品 減る場合がある
式場使用料 利用条件による
祭壇・棺・骨壺 基本的に変わらない
搬送費 搬送距離や回数による
安置費 火葬までの日数による
火葬料金 同じ火葬場・料金区分なら変わらない
お布施 寺院や儀式内容による

特に、お布施は通夜を省略したからといって、必ず減るものではありません。

菩提寺がある場合は、事前に相談して確認することをおすすめします。

一日葬は費用を抑える選択肢の一つですが、何を大切にしたいかを考えながら、必要な内容を決めていただきたいと思います。

3. 一日葬の流れと当日までの準備

一日葬でも、亡くなられてから葬儀までの準備は必要です。

搬送・安置・打ち合わせ・菩提寺への連絡・火葬場の予約などを経て、葬儀当日を迎えます。

また、葬儀当日は、葬儀・告別式から出棺、火葬、収骨までを同じ日に行います。

3-1. 亡くなられてから葬儀当日までの基本的な流れ

一般的な流れは次のとおりです。

  1. ご逝去・葬儀社への連絡
  2. 故人様の搬送・安置
  3. ご家族との葬儀の打ち合わせ
  4. 菩提寺への連絡・日程の相談
  5. 火葬場・式場の予約
  6. ご親族への連絡
  7. 納棺・葬儀前の準備
  8. 葬儀・告別式
  9. お花入れ・出棺
  10. 火葬・収骨

実際には、これらを順番どおりに進めるだけではなく、複数の準備を並行して行う場合もあります。

特に、菩提寺がある場合は、一日葬を正式に決める前にご相談いただくことが大切です。

また、ご親族の中に遠方から来られる方がいる場合には、日程を決定する前に移動の都合を確認しておくと安心です。

3-2. 一日葬の前日には安置・納棺などの準備を行う

一日葬は通夜式を行わない葬儀ですが、葬儀の前日に何もしないというわけではありません。

故人様を安置し、必要に応じて納棺などの準備を行います。

ハタオ葬儀社では、葬儀前日にご家族が納棺に立ち会うことや、安置中に故人様と面会することについてもご相談を承っています。

例えば、葬儀当日に参列できないご親族がいらっしゃる場合には、安置中にお別れできる機会を設けられないか検討します。

面会可能な時間や納棺の日時については、利用する式場や安置状況によって異なります。

また、前日にご家族や近しいご親族だけで、お寺様による通夜のお勤めを営む場合もあります。

ただし、ハタオ葬儀社では、この場合、原則として二日葬プランでのご案内となります。

宗教儀礼の内容や費用については、菩提寺とご家族の希望を確認しながら決めていきます。

3-3. 午前11時開式の場合の一日葬の時間割

ハタオ葬儀社で、午前11時に葬儀・告別式を開式する場合の進行例をご紹介します。

時間 内容
9:00 ご遺族との打ち合わせ
10:30 参列者受付・ご案内
11:00 葬儀・告別式 開式、続けて初七日法要
11:40頃 お花入れ・最後のお別れ
12:00頃 出棺
12:30頃 火葬場到着
13:00頃 火葬
14:30頃 収骨
15:00〜15:30頃 解散

これは一つの目安です。

実際の時間は、宗派やお寺様の進行、参列人数、火葬場の予約状況、移動時間などによって変わります。

この例では、午前11時に開式し、午後3時から3時30分頃に解散します。

ただし、喪主様やご家族は、午前9時の打ち合わせから対応するため、実際にはさらに長い時間が必要です。

ご高齢の方が参列される場合には、休憩や移動の負担も含めて考えておくとよいでしょう。

当日の詳しい流れは、関連記事でも説明しています。

一日葬の当日の流れとスケジュール

3-4. 葬儀・告別式に続けて初七日法要を行う場合がある

初七日法要は、仏教において故人様が亡くなられてから7日目に営む法要です。

現在では、ご家族やご親族が改めて集まる負担を考慮し、葬儀当日に繰り上げて行う場合もあります。

ハタオ葬儀社でも、葬儀・告別式に続けて初七日法要を営むことが多くあります。

その後、ご家族でお花入れを行い、故人様との最後のお別れをして出棺します。

ただし、初七日法要をいつ行うかは、宗派や菩提寺のお考えによって異なります。

すべての一日葬で同じ進行になるわけではありません。

3-5. 火葬と収骨までを含めて一日の予定を考える

出棺後は、霊柩車などで火葬場へ向かいます。

火葬場に到着すると、施設の案内に従って火葬を行います。

火葬中、ご家族やご親族は待合室などで過ごします。

火葬場の利用条件によっては、待ち時間にお食事を用意することもできます。

火葬後は、ご遺骨を骨壺に納める収骨を行います。

一日葬では、葬儀・告別式だけでなく、火葬場への移動や待ち時間、収骨までを含めて1日の予定を考えることが大切です。

特に、ご家族やご親族の負担を減らしたい場合は、移動時間や待ち時間も含めて無理のない進行を考えましょう。

4. 一日葬のメリットとデメリット

一日葬には、ご家族や参列者の負担を軽減できるというメリットがあります。

一方、通夜を行わないことで、お別れの機会が少なくなるなどの注意点もあります。

大切なのは、良い面だけでなく、気をつけたい点も理解して選ぶことです。

4-1. 一日葬には身体的・時間的な負担を減らせるメリットがある

一日葬の主なメリットは、次の3つです。

① ご家族の身体的・精神的な負担を軽減できる

通夜式を省略することで、ご家族や参列者が二日間にわたって対応する負担を減らせる場合があります。

特に、ご家族やご親族が高齢の場合には、葬儀の日数が少ないことが助けになることもあります。

② 時間的な負担を減らせる

一般の参列者をお迎えする日が1日になるため、仕事や家庭の予定を調整しやすくなる場合があります。

③ 費用を抑えられる場合がある

通夜料理や通夜の返礼品などを省略できる場合があります。

ただし、棺・祭壇・火葬などの費用は残るため、必ず大幅に減るわけではありません。

4-2. 一日葬には参列機会が少なくなるデメリットがある

一日葬で注意していただきたいのは、通夜がないことで参列できない方が生じる可能性があることです。

従来の二日葬では、仕事の後に通夜へ参列する方もいらっしゃいます。

一日葬では葬儀当日の時間に参列できない場合、お別れの機会が限られることがあります。

また、菩提寺やご親族の中には、通夜を大切に考えている方もいらっしゃいます。

そのため、一日葬を決める前に、ご家族の事情や希望を伝えて相談しておくことが大切です。

さらに、葬儀を1日で行うため、火葬場への移動や待ち時間も含めると、当日が慌ただしくなる場合があります。

高齢の参列者がいる場合は、休憩や移動の負担にも配慮しましょう。

4-3. 一日葬でもお別れの時間を工夫できる

一日葬は通夜を行わないため、故人様とのお別れの機会が少なくなる場合があります。

しかし、安置中の面会や納棺、葬儀前の時間、お花入れなど、さまざまな場面でお別れの時間を設けることができます。

ハタオ葬儀社では、故人様への感謝を伝えるため、出棺前のお花入れの時間を大切にしています。

色とりどりのお花を手向けながら、故人様との思い出を振り返ったり、心の中で感謝を伝えたりしていただく時間です。

お葬式の日数が短いからといって、故人様への想いが小さくなるわけではありません。

一方で、お別れの機会をより多く設けたい場合には、二日葬も選択肢になります。

ご家族がどのようなお別れを望んでいるかを考えながら、無理のない方法を選びましょう。

5. 一日葬と家族葬・直葬・二日葬の違い

一日葬と家族葬は、同じ意味ではありません。

一日葬は葬儀の日程、家族葬は参列する方の範囲に着目した呼び方です。

また、直葬・火葬式は、一般的に葬儀・告別式を行わず、火葬を中心に故人様をお見送りする形式です。

5-1. 一日葬と家族葬は、日程と参列者の範囲が異なる

家族葬とは、ご家族や親族、故人様と親しかった方などを中心に行うお葬式です。

家族葬は必ずしも少人数に限定されるものではなく、通夜と葬儀・告別式を二日間で行う場合もあります。

一方、一日葬は、一般的に通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行います。

つまり、家族葬を一日葬で行うこともできます。

5-2. 直葬・火葬式は葬儀・告別式を行わない点が異なる

直葬・火葬式は、一般的に通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬を中心に故人様をお見送りする形式です。

一日葬では葬儀・告別式を行うため、読経や焼香、お花入れなどの時間を設けることができます。

ただし、直葬・火葬式でも、火葬場でのお別れや短い読経を行う場合があります。

葬儀・告別式を希望するかどうかが、形式を選ぶ際の大きな違いになります。

5-3. 葬儀形式は日程・参列人数・儀式の内容で比較する

比較項目 一日葬 家族葬 直葬・火葬式 一般的な二日葬
通夜式 原則なし 行う場合あり 原則なし あり
葬儀・告別式 あり あり 原則なし あり
火葬 あり あり あり あり
参列者 制限なし※ 近しい方中心 少人数が多い 制限なし※
儀式の日数 原則1日 1〜2日など 火葬が中心 原則2日

※式場の収容人数や運営条件による制限はあります。

例えば、高齢のご家族の負担を減らしながら葬儀・告別式は行いたい場合には、一日葬が選択肢になります。

一方、多くの方にお別れしていただきたい場合や、通夜と葬儀の両方を大切にしたい場合には、二日葬が向いていることもあります。

大切なのは名称だけで選ぶのではなく、故人様とご家族が何を希望しているかを考えることです。

6. 菩提寺・親族に確認しておきたいこと

一日葬を希望する場合は、葬儀の日程や形式を正式に決める前に、菩提寺やご親族へ相談しておくことが大切です。

通夜を行わないことについて、宗教的な考え方やご親族の希望が異なる場合もあります。

6-1. 菩提寺がある場合は一日葬を決める前に相談する

菩提寺がある場合は、できるだけ早くお寺様へ相談していただくことをおすすめします。

寺院によっては、通夜と葬儀の両方を大切にされている場合があるためです。

相談する際は、「一日葬に決めました」と報告するのではなく、ご家族の事情を伝えながら相談することが大切です。

例えば、次のように伝えるとよいでしょう。

「家族や親族も高齢になり、二日間の葬儀は身体的な負担が大きいため、一日葬を考えております。お寺様にはこれまでどおりお勤めをお願いしたいのですが、いかがでしょうか。」

また、初七日法要の進め方やお布施、納骨についても確認しておくと安心です。

6-2. 菩提寺が一日葬を認めない場合は別の方法を考える

菩提寺から一日葬が難しいと言われた場合は、まず、その理由を確認することが大切です。

宗教的な考え方や寺院の方針によって、通夜のお勤めを重視されている場合もあります。

そのようなときには、次の方法が考えられます。

  • ご家族や近しい親族だけで通夜のお勤めを行う
  • 通夜の時間を短くする
  • 通夜振る舞いなどの飲食を省略する
  • ご家族の負担を考慮した二日葬を検討する

ハタオ葬儀社でも、ご家族や近しいご親族だけで、前日にお寺様による通夜のお勤めを営む場合があります。

ただし、この場合は原則として二日葬プランでのご案内となります。

ご家族の負担や菩提寺のお考えを伺いながら、納得できる方法を考えていきます。

菩提寺とのお付き合いは葬儀後も続くことがあるため、納骨や年忌法要まで考えて相談することが大切です。

6-3. 親族には一日葬を希望する理由を丁寧に伝える

一日葬について、ご親族から「通夜を行わないのは失礼ではないか」「二日間で葬儀を行った方がよい」といった意見が出る場合もあります。

その際は、ご家族の希望だけでなく、ご親族が心配されていることにも耳を傾けることが大切です。

例えば、ご家族が高齢で二日間の葬儀が難しいことや、少人数で落ち着いてお別れしたいことなど、実際の事情を伝えるとよいでしょう。

また、葬儀当日に参列できない方がいらっしゃる場合には、安置中の面会など、別のお別れの機会を検討することもできます。

ご親族全員の意見が一致しないこともありますが、できる限り理解を得ながら、喪主様を中心に判断することが大切です。

一日葬を選ぶことが目的ではなく、故人様に感謝を伝え、ご家族やご親族が納得してお見送りすることを大切にしましょう。

7. 一日葬が向いている場合と後悔しない選び方

一日葬は、ご家族やご親族の身体的・精神的な負担を減らしたい場合に適した葬儀形式の一つです。

ただし、すべてのご家族に一日葬が向いているわけではありません。

故人様とご家族が望むお別れを実現できるかどうかが、判断するうえで大切なポイントです。

7-1. 一日葬はご家族が少なく高齢の場合などに向いている

一日葬は、次のようなご家族に向いている場合があります。

  • ご家族やご親族が少なく、近しい方を中心にお見送りしたい
  • 高齢のご家族の身体的な負担をできるだけ減らしたい
  • 二日間にわたる葬儀への対応が難しい
  • 葬儀・告別式は行い、故人様に感謝を伝えたい
  • 通夜を省略することについて、菩提寺やご親族の理解を得られている

一方、遠方からの参列者が多い場合や、お別れの機会を十分に設けたい場合には、二日葬が適していることもあります。

大切なのは、一日葬か二日葬かという形式ではなく、ご家族が何を重視しているかです。

7-2. 一日葬を決める前に確認してほしい5つのこと

ハタオ葬儀社では、一日葬を検討する際に、次の5つを確認していただきたいと考えています。

① 故人様とご家族が望むお別れができるか

故人様が生前どのようなお葬式を希望されていたか、ご家族がどのようなお別れを望んでいるかを確認します。

② ご親族や大切な方がお別れできる機会があるか

通夜を行わないことで参列できない方がいないか、事前に考えておくことが大切です。

③ 菩提寺に相談し、ご理解をいただけているか

菩提寺がある場合は、葬儀の形式や宗教儀礼について事前に確認します。

④ ご家族の身体的・精神的な負担を軽減できるか

葬儀の日数だけでなく、移動や待ち時間も含めて無理のない日程かを考えます。

⑤ 葬儀費用の総額と内容に納得できているか

基本プラン料金だけでなく、追加費用や宗教者へのお礼なども確認します。

この5つを整理することで、ご家族に合った葬儀形式を判断しやすくなります。

7-3. 葬儀の形式よりも後悔のないお別れを大切にする

ハタオ葬儀社では、一日葬をおすすめすること自体を目的としていません。

故人様がどのような方だったのか、ご家族がどのようなお別れを望まれているのかを丁寧に伺い、そのご家族に合った葬儀をご提案することを大切にしています。

一日葬であっても、安置中の面会や出棺前のお花入れなど、感謝を伝える時間を設けることができます。

反対に、ご親族とのお別れの時間をより多く確保したい場合には、二日葬も含めて検討することが望ましいでしょう。

大切なのは、お葬式の日数や形式ではなく、故人様に感謝の気持ちを伝え、ご家族が納得してお見送りできることです。

8. 熊本で一日葬を行う際の注意点

熊本市・合志市・菊陽町で一日葬を行う場合は、火葬場の利用条件や移動時間、地域の葬儀慣習を確認することが大切です。

また、初七日法要や前日の通夜のお勤めについては、菩提寺のお考えやご家族の希望によって進め方が異なります。

8-1. 火葬場の予約と式場からの移動時間を確認する

一日葬では、葬儀・告別式と火葬を同じ日に行うため、火葬場の予約時刻に合わせて日程を決める必要があります。

熊本市斎場は、熊本市東区戸島町にある公営の火葬施設です。

熊本市の公式案内では、12歳以上の火葬料金が次のように定められています。

区分 火葬料金
市内料金 6,000円
市外料金 36,000円

市内・市外の区分については、故人様の住所などの利用条件を確認する必要があります。

また、合志市・菊陽町などでは、利用する火葬場によって料金や条件が異なります。

一日葬を検討する際は、葬儀の開式時刻だけでなく、出棺時刻や火葬場への移動時間、収骨までの予定を確認することが大切です。

参考:熊本市「熊本市斎場のご案内」
https://www.city.kumamoto.jp/kiji0031503/index.html

※火葬料金は公開前に最新の自治体料金表と照合してください。

8-2. 熊本では葬儀当日に初七日法要を行う場合がある

ハタオ葬儀社では、葬儀・告別式に続けて初七日法要を営み、その後にお花入れと最後のお別れをして出棺することが多くなっています。

初七日法要を葬儀当日に行うことで、ご親族が後日改めて集まる負担を減らせる場合があります。

ただし、法要の時期や進め方は宗派や菩提寺によって異なります。

そのため、葬儀の日程を決める際には、初七日法要についてもお寺様へ相談しておくと安心です。

8-3. ご家族の負担と宗教儀礼の両方を大切にする

熊本でも、ご家庭や寺院によって葬儀の考え方は異なります。

一日葬は通夜式を行わない形式ですが、故人様とのお別れや宗教儀礼を大切にすることはできます。

一方、前日に近親者だけで通夜のお勤めを行う場合は、ハタオ葬儀社では原則として二日葬プランでのご案内となります。

ご家族の負担を減らしたいという希望と、宗教儀礼を大切にしたいという考え方は、必ずしも対立するものではありません。

どのような形であれば納得できるお別れになるか、ご家族と菩提寺、葬儀社で相談しながら決めることが大切です。

最後に|一日葬で大切なのは、ご家族が納得できるお別れ

一日葬は、通夜式を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行うお葬式です。

ご家族やご親族が高齢の場合や、少人数でのお見送りを希望される場合には、身体的・精神的な負担を軽減できる選択肢になります。

一方で、通夜がないことで、お別れの機会が少なくなる方がいらっしゃることも考えられます。

また、費用が必ず大幅に減るわけではなく、菩提寺への事前相談が必要になる場合もあります。

そのため、一日葬を決める前には、故人様とご家族の希望、ご親族のお別れの機会、菩提寺のご意向、身体的な負担、費用の総額を確認していただきたいと考えています。

ハタオ葬儀社では、葬儀・告別式に続けて初七日法要を営み、最後にはご家族の皆様でお花を手向け、感謝の気持ちを伝えていただく時間を大切にしています。

また、ご家族の希望に応じて、安置中の面会や葬儀前日の納棺についてもご相談を承っています。

私たちは、一日葬をおすすめすること自体を目的としていません。

故人様がどのような方だったのか、ご家族がどのようなお別れを望まれているのかを丁寧に伺い、そのご家族に合った葬儀をご提案することを大切にしています。

一日葬でも二日葬でも、故人様に感謝の気持ちを伝え、ご家族が「このお葬式でよかった」と感じられるお見送りを目指しています。

ご相談について

一日葬と二日葬のどちらがよいか迷われている場合は、事前相談で、それぞれの違いや費用を確認することもできます。

ハタオ葬儀社では、熊本市・合志市・菊陽町を中心に、ご家族の希望やご事情に合わせたお葬式についてご相談を承っています。

ハタオ葬儀社 公式サイト

よくある質問(Q&A)

Q1. 一日葬は亡くなった翌日に行うものですか?

いいえ。必ずしも亡くなった翌日に行うものではありません。

一日葬とは、葬儀・告別式と火葬を1日で行う葬儀形式です。

亡くなられてから葬儀までには、搬送・安置・打ち合わせなどの準備が必要になります。

また、火葬場や菩提寺の予定によって、葬儀まで数日かかる場合もあります。

Q2. 一日葬でもお寺様にお経をあげていただけますか?

はい。仏式の一日葬では、葬儀・告別式で読経をお願いすることができます。

ハタオ葬儀社では、葬儀に続けて初七日法要を行うことも多くあります。

ただし、宗派や寺院によってお考えが異なるため、菩提寺がある場合は事前にご相談いただくことをおすすめします。

Q3. 一日葬でも前日に通夜のお勤めを行えますか?

はい。ご家族や近しいご親族だけで、お寺様による通夜のお勤めを営む場合があります。

ただし、ハタオ葬儀社では、前日に通夜のお勤めを行う場合、原則として二日葬プランでのご案内となります。

費用や式場の利用条件については、ご希望を伺いながら確認します。

Q4. 一日葬の費用は二日葬の半分になりますか?

いいえ。必ずしも半分になるわけではありません。

通夜料理や通夜の返礼品などの費用を抑えられる場合がありますが、祭壇・棺・安置・火葬などに必要な費用は基本的に残ります。

見積もりでは、基本プラン料金だけでなく、必要な費用を含めた総額を確認しましょう。

Q5. 一日葬は家族だけで行うものですか?

いいえ。一日葬は参列者を家族だけに限定する形式ではありません。

一日葬は葬儀の日程、家族葬は参列者の範囲に着目した呼び方です。

ご親族や親しい方にも参列していただくことができます。どなたにお別れしていただきたいかをご家族で相談し、決めるとよいでしょう。

Q6. 一日葬でも故人様と十分にお別れできますか?

一日葬でも、故人様とのお別れの時間を設けることはできます。

安置中の面会や納棺、葬儀前の時間、出棺前のお花入れなどが、お別れの機会になります。

ただし、通夜がないことで参列できない方が生じる可能性もあります。

大切なのは、お葬式の日数だけでなく、故人様とどのような時間を過ごしたいかを考えることです。

参考文献

以下は、本文作成時に参考にした資料です。

確認日:2026年11月2日

  1. 株式会社鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」
    https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/12326/
  2. 厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」
    https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=79149000&dataType=0&pageNo=1
  3. 熊本市「熊本市斎場のご案内」
    https://www.city.kumamoto.jp/kiji0031503/index.html
  4. ハタオ葬儀社「花いっぱいの一日葬」
    https://hataosougisha.com/plan/%E8%8A%B1%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%97%A5%E8%91%AC/

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執筆者・監修者紹介

執筆者:畑尾 一心(はたお いっしん)

ハタオ葬儀社 代表取締役社長(三代目)

【資格・所属】

  • 1級葬祭ディレクター(厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査)
  • 終活カウンセラー/終活セミナー講師
  • 特定非営利活動法人 全国葬送支援協議会 熊本中央本部 代表

【経歴・実績】

  • 1974年 福岡生まれ、熊本県育ち
  • 1992年より葬儀の仕事に携わり、葬儀・終活のご相談歴は30年以上
  • 熊本県儀式共済株式会社の葬儀施行実績:2025年度550件以上(ハタオ葬儀社・豊住葬祭の合計)

【対応エリア】熊本市・合志市・菊陽町・大津町・菊池市

【対応形式】家族葬・一般葬・一日葬・火葬式・直葬・自宅葬/仏式・神式・キリスト教式・無宗教葬

熊本で30年以上、ご家族のお見送りに携わってきました。「小さな葬儀でも失礼にならないか」「費用はどれくらい必要か」といったご不安に、現場の目線で分かりやすくお答えしています。豪華さではなく、故人様らしさや感謝の気持ちが伝わる、温かいお見送りを大切にしています。

監修者:畑尾 義興(はたお よしおき)

【監修完了後に表示】

熊本県儀式共済株式会社 ハタオ葬儀社 会長

創業者の「誰もが誇りと思えるお葬式を」という想いを受け継ぎ、熊本で長年、ご家族に寄り添ったお見送りを続けてきました。地域の風習、宗教・宗派への対応、葬儀の実務手順などの観点から、記事の専門的な内容を確認します。

監修範囲:地域の慣習、宗教・宗派への対応、葬儀の実務手順。法律・税務は監修の対象外(公的機関の一次情報で確認する)

記事末尾の共通案内文

本記事は、ハタオ葬儀社・畑尾一心が、熊本市・合志市・菊陽町での葬儀経験をもとに、内容を確認してお届けしています。

葬儀の費用・流れ・内容は、プランやご家族の状況によって異なります。

具体的なご相談は、お気軽にハタオ葬儀社までお問い合わせください。

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